伊藤忠元会長の働き方改革批判をさらに批判する。

https://bunshun.jp/articles/-/11969

伊藤忠の元会長の働き方改革批判の記事ですね。ようするに、一部のブラック企業の問題を一色たんにして、法律で残業時間を縛るとは何事かと言っている記事なのですが、本当に人手不足の現状がわかっておらず、現場の声も聞かない上から目線の意見だと思いました。

まず長時間労働は一部のブラック企業の問題ではなく、中小企業を含めて今や日本の多くの会社における問題です。
また、この方の現役時代と違って、人手不足と非正規雇用の広がりによって、共働き世帯が多数を占めている中で、今まで通りに長時間労働が当たり前の感覚で企業がいるのだったら、ほとんどの家庭が崩壊します。それで少子化だから子どもを産めとか言われても狂気の沙汰としかいいようがないでしょう。

この方の言い分ですと、法律で時間を縛ってしまうと、仕事をしたいと思っている人間が出来ない、それはダメなんじゃないかという話ですが、一部のワーカホリックのために世の中の基準があるほうがおかしいです。仕事がそんなにしたいのなら、それこそ時間内にするように心掛ける。これが効率化であるし、それでもどうしても時間がオーバーしてしまうのなら、それはちゃんと企業として管理をし、足りない分の人を補充すればいいだけの話です。補充するのが嫌だからゆえに、長時間労働が当たり前だとするのは基本的に間違っています。今回の法律そのものは、完全なものじゃないかもしれませんが、そもそも長時間労働が当たり前で、効率化を考えないその古びた意識を変えるための法律ですからね。
いきすぎた長時間労働があるのなら上司が諭せばいいと、寝ぼけたことを言っていますが、そもそもそれが全然出来ないからわざわざ法律化にしたんですよ。

トップ企業の会長まで上り詰めた人が、こんな感覚であるから、日本の生産性が低くなるにですね。もしくはこんな感覚だからこそ、その地位にまで上り詰めることが出来たのか。その時代感覚の古さに、こっちこそ心底失望しました。