ワタナベエンターテイメントの完璧な対応。一方で吉本は?

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闇営業の問題がなかなか沈静化しませんね。そんな中で吉本の芸人たちと同様に謹慎することになったザブングルについて、所属事務所であるワタナベエンターテイメントがコメントを発表しました。
ザブングルの謹慎期間を八月いっぱいまでとした内容ですが、その内容がこの記事にもあるように完璧なんですよね。
事務所としてコンプライアンスを遵守するために取り組んできたことから始まり、闇営業でもらった金額の修正申告やボランティアへの参加など具体的にどうするかがハッキリと書かれており、それを見た上で謹慎期間が八月いっぱいと書かれているので、誰もが納得できる話にちゃんとなっているんですよね。

本当に、吉本とは対照的な対応ですね。
それに比べて吉本からは芸人と面談をし、決意表明をすると言ってるものの、具体的に何をどう謹慎し、何を改善していくのかが未だに語られていません。
賃金のことや契約のことを触れられたくないのがアリアリとわかります。
おそらく話が沈静化するのを待っているのでしょうが、今は具体的に何をどう改善するのかを見せないと、ちょっと難しいですね。
そもそも吉本のやり方がもう古く、今の時代には受け入れられなくなりつつあるような気がします。
高い授業料を払わせて、学校に入れ、卒業したら登録はさせるが、ほとんど仕事はなく、数うちゃ当たる方式でタレントを養成(?)しているという護送船団方式のビジネスモデルがね、人権重視の今の時代にはあっておらず、批判されてもおかしくないレベルなんですよね。
確かに、お笑いとは主観的な要素が大きく、誰が売れるかなんて分からないのなら、出来るだけ多く芸人を囲った方がそれだけ強大になるに決まっています。
野球でソフトバンクが強いのも三軍戦をうまく使っているからです(こちらはちゃんと適正な賃金を支払っていますが)
吉本は多くの芸人を囲うからこそ、その優位性を保っているというのに、今回の闇営業の件で、そこを責められて改善するとなると、すべてがおじゃんになってしまうんですよね。
だから、是かに非にも今のこのスタイルを変えたくなく、そこに世間の厳しい目がいかないようにあれこれと考えているのですが、余計に泥沼にはまって行っているという感じなのでしょう。

まあ、少子高齢化の時代となった今、このようなスタイルは今回の問題がなかったとしてもいずれ行き詰っていたでしょう。
今回の話で、お笑いを目指す人そのものが減るでしょうし、吉本に入りたいと思う人も減るでしょうからね。

吉本がどう悪あがきをするのか、ある意味ちょっと見ものではあるのですが、ワタナベエンターテイメントの対応が完璧であったがゆえに、今のところお粗末さだけがホントに目立ってしまっていますね。