吉本 岡本社長が守りたかったもの

吉本の岡本社長の会見、多くの人が予想していた通り散々なものでしたね。
まあ、この状況からの挽回は難しく、よっぽどしっかりした説明と再建計画を示さなければ社会からの批判をかわすのは難しいと思っていましたが、終始言い訳にってしてしまったのは残念です。
宮迫さんと田村さんを吉本に戻し、自身と会長が50%の減俸を示せば乗り切れると思ったのでしょうが、それはちょっと無理ですよね。
パワハラ発言すらも、「冗談だった」と言い、株主問題は「時間の配分の話だ」と言い、反社スポンサー問題は、「芸人を派遣しただけだから、調査をしなった」ですか。
言いわけじゃなく、キチンとした事実を喋り、その上で謝罪するべきことは謝罪したほうがはるかにダメージは少ないのに、こんな言い訳でどうにかなると思っているところがちょっと驚きです。
これでは、松本さんやさんまさんをもってしても、怒れる芸人たちを鎮めるのは難しそうですね。
芸人労組設立の流れか、最悪大量流出か……。

それにしても、なぜに岡本社長はあんなにも歯切れが悪かったのか。
単純に、話すのが下手という話もありますが、それ以上に社長として守らなくちゃいけないものがあったものが多かったことも確かでしょう。

中でも、NTTと組んで教育コンテンツを発信するプラットフォーム設立事業は絶対に失いたくない話だったのだと思います。官民ファンド『クールジャパン機構』から最大100億円の出資が予定されている話ですからね。
ただ昨日ダウンタウンの松本さんが、東京に来たばかりの8畳で始めた時の気持ちを思い出してほしい、と言った言葉を忘れないでほしいです。
社長としてビジネスが大事なのもわかりますが、一番大事なのはそこで働いている人そのものです。働いている人が幸せじゃなければ、そんな会社はすぐにダメになってしますからね。