京アニ放火事件を見た中学生が新発想の格子柵を発明! 素晴らしい発明の裏で微妙に感じる大人の不甲斐なさ。

京アニ放火事件で疑問感じた中学生が発明……緊急時に室内から外せる窓の格子柵

京アニ放火事件を見た中学生が緊急時に室内から外せる窓の格子柵を発明したことが話題になっています。
壁に穴をあけてそこから棒を通し、クランプで室内から外せるという構造になっているそうですが、一言で言って素晴らしいです。
2020年世界青少年発明工夫店で銀賞を獲ったそうですが、賞を取ったことだけでなく、社会的に注目を浴びた事件に対し、自分なりに出来ることを考えて工夫をしてみようと思ったことが素晴らしいです。
社会のために役に立ちたいという想いから出た発想ですからね。

そしてこの中学生の快挙に建設業界の人たちも含めて「大人には出来ない発想だ」と感嘆しているそうですが、感嘆しているだけでなく本当は悔しがってほしいです。
素晴らしい発想であるにもかかわらず、ちょっとした工夫一つで出来ることを大人たちは思いもよらなかったんですからね。
こういう話の場合、その若者個人が素晴らしいという話に終始してしまうのですが、逆を言えば、大人は何をやっているんだという話になるんです。
どうしても大人の場合、目の前の仕事に追われて、新しい発想を考えたり、色々なことにトライする時間も労力もありません。
だからこそ、とにかく今を生きればいいという話になってしまうのですが、それだけではダメなんですよ。
どんな業種であれ、そこに住む人たちの工夫一つの力でどうにか出来る社会課題はたくさんあります。
大人は、それを考えるのを子どもに託すのではなく、自分たち自身で作り出している社会なのですから、やはりもっと考えてほしいです。
それが難しいなら、せめてそれが出来る子どもたちをもっと応援できるような仕組を作って行ってほしいですね。

たとえそれが何かの実にならなくても、みんなで社会そのものを少しでも良くしようと考え続けること自体が大事なのですからね。