コロナが重症化する意外な基礎疾患

新型コロナウイルスが蔓延してから早くも一年半が過ぎようとしています。
その間世界中で多くの人が亡くなり、また亡くなるまではいかなくともかなりの数の人が重症化して苦しんでいます。

そんな中で、ある程度の経験の中で、コロナのことがだんだんと分かってきており、コロナを重症化させる基礎疾患も分かってきました。
一般的には、糖尿病、脂質異常症、喘息などの呼吸器疾患といったところが今いわれている病名ですね。
わたしは普段職場でコロナ患者のデータを見ますが、このあたりの病名は基礎疾患として確かに多いです。
でもこれらの基礎疾患と同様かそれ以上に、コロナが重症化する患者がよく持つ基礎疾患があることに気がつきました。
それは脂肪肝です。

重症化したコロナ患者のデータを見ていると、やはり身長に対して体重が重たい人が多いんですよね。
そして、そうした人たちがよく患っているのが脂肪肝なんです。ちなみに重症化した(肺炎を伴う中等症以上と設定)コロナ患者と軽症のコロナ患者を比べてみたところ、糖尿病を基礎疾患に持つ患者の重症化率は76%、脂質異常症が60%に対して、脂肪肝を基礎疾患に持つ患者の重症化率は、79.6%でした。
もちろん、手前が持つ限られたデータを計算したものに過ぎませんが、やはり印象だけでなく、数字としても現れていますね。
ちなみに糖尿病と脂肪肝の両方を基礎疾患として持つ患者の重症化率は、93.7%だったので、両方ある人は、本当にコロナにかからないように気をつけた方がいいですね。

まあ、わたしはあくまでデータだけをみて言っているだけなのですが、こうしたデータからもわかることはあると思うので、感染対策をより具体的にしていくためにも、電子カルテのビッグデータ化はぜひとも進めていって欲しいです。

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