配偶者控除の見直し議論がついに始まる。

配偶者控除見直し求める 家族の姿「もはや昭和ではない」―男女共同参画白書

これは色々と意見があると思いますが基本的に賛成です。
ていうか、日本の制度そのものが昭和の専業主婦ありきのスタイルに合せたままになっているので、今の少子高齢化および共稼ぎが当たり前の社会にはそぐわないです。
その最たる例が配偶者控除なんですよね。

つまりこれがあるから、女性が就労が増えず、また年金の徴収が足りなくなっているんですよね。
どんなに旦那の稼ぎが良く、働く必要がない人でも、保険料を納めることなく年金が受け取れる仕組みになっているんですよね。
これは確かにちょっとどうかなと思います。

メリットとしては、やはりこれまで保険料を納めて来なかったこうした人々が支払うようになるので、年金制度全体としてはそれだけ持続可能な話になるでしょう。
ただ働いたくても何らかの理由があって働けない専業主婦の人や、そもそも世帯の収入が充分でないところもあると思うので、収入によっては保険料を安くするとか、何かそういった措置は必要かなと思います。
フランスがやっているみたいに、子供など扶養人数に比例して、税金を安くするなどのやり方で調整して、子育て世代を優遇すれば、少子化対策にもなるのかなと思います。

あとやはり女性の就労が増えるというのは全体的に見ればいいと思います。
どうしても、配偶者控除によって働く時間を抑えられることで、女性はパートタイマーみたいなイメージがついてまわっていますからね。
これがあるから、女性がなかなか経済的に自立が出来ない理由になっています。
だからと言って、企業の側がバンバンと本人の意志とは関係なく働かせてしまうようになるのは問題はありますが、とにかく、まあ、そうした制限はなくしたうえで、それぞれ個々の状況にあった就業の仕方が出来るのが望ましいかなと思います。

何にせよ、今のままだとこれはさすがに時代に合っていないので、既得権を持つ人にとっては痛みを伴う話であるとは思いますが、ここは見直した方が賢明だと思います。