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SF小説を読む

「連環宇宙」 著 ロバート・チャールズ・ウィルスン

「連環宇宙」  著 ロバート・チャールズ・ウィルスン スッキリしました。 「時間封鎖」シリーズ三部作の最後の話ですが、二部の「無限記憶」でやや消化不良であった部分が本作ではキッチリと解決されていて最後はSF小説の定番であるセンスオブワンダー的な描き方で大きなカタルシスを得ることも出来ました。 そして何より本作を読み進めていくうちに作者の意図というか、何を描きたくてこのシリーズを描いたのかというテー […]

「無限記憶」 著 ロバート・チャールズ・ウィルスン

「無限記憶」 著 ロバート・チャールズ・ウィルスン 評価の難しい話でした。 ヒューゴー賞に輝いた「時間封鎖」の続編ですが、続編として「時間封鎖」でわからなかった事実を解き明かしていくという意味では非常に興味深い話でした。 ただこの作品が三部作の真ん中であるがゆえに、まだまだ解き明かされない謎があるという感じで話が終わってしまうことにはどうしても消化不良感が拭えず、また話の構成としてもアイザックを通 […]

「時間封鎖」 著 ロバート・チャールズ・ウィルソン

「時間封鎖」  著 ロバート・チャールズ・ウィルソン わたしがSF小説のコアなファンになったキッカケを作った作品ですね。 この本を読んでその世界観に惹かれ、もっとこうした体験をしたいと思ったのでした。 SF小説として、わたしがこの本が優れていると思うのは、スピン膜に覆われることで星が見えなくなり、地球とその外との時間の経過が変わってくる、つまり地球上での数日が地球外では数万年経つという時間封鎖とい […]

「三体III 死神永生」 著 劉慈欣

「三体III 死神永生」  著 劉慈欣 ただただ圧倒されました。 すごいとしかいいようがないです。 この手のハードSFの完結篇は大抵、形而上的な話になりすぎてよくわからなくなることも多いのですが、この作品はそんなことはなく読み始めると最後まで飽きることもなく一気に読めました。 これはひとえに作者の想像力の大きさに尽きると思います。 途中、話を落ち着かせて、じっくりと丁寧に書き込んでいくことでまとめ […]

「破壊された男」 著 アルフレッド・ベスタ―

「破壊された男」 著 アルフレッド・ベスタ― 「虎よ、虎よ!」で有名なアルフレッド・ベクターが初めて書いた作品です。 エスパーとノーマルな人間が共存しているという世界が舞台で、エスパーは人の心を覗き見ることが出来るという設定が話の肝になっています。物語そのものはいわゆるサスペンスの部類に入りますが、主人公が謎解きをしていくというオードックスな形ではなく、殺人を犯した大富豪のライクとそれを追う刑事の […]

「宇宙へ」 著 メアリ・ロビネット・コワル

「宇宙へ」  著 メアリ・ロビネット・コワル 冒頭を読んでこういう感じで物語が進んでいくんだろうな、という予想と、実際に進んだ物語の内容が全然違っていたのでかなり驚きました。 小惑星がワシントンD.C.に落下するところから始まるんですけれど、完全にパニック小説の一種で、人が住めなくなるであろう地球からいかに人々が脱出するのかというスケールの大きな話だと思ったんですね。ですが、読んでいてびっくりしま […]

「月の光 現代中国アンソロジー」 編 ケン=リュウ

「月の光 現代中国アンソロジー」 編 ケン=リュウ 中国系アメリカ人のSF作家ケン=リュウが編集した現代中国のSF作家たちの短編を集めた本です。 この本を読むきっかけとなったのは劉慈欣の「三体Ⅱ」の解説です。 解説者が劉慈欣の言葉として、「自分の作品は二次元的なものにすぎないが、近い将来はより三次元的な作品を書く韓松などの作品が若い世代が求めるものになるだろう」という話を知ったからです。もう少し詳 […]

「三体Ⅱ 黒暗森林」 著 劉慈欣

「三体Ⅱ 黒暗森林」  著 劉慈欣 単純に読み物としてとても面白かったです。どんどん読み進めることが出来ました。天文学や物理学の知識がふんだんに使われていますが、物語そのものが分かりやすく、しっかりと編み込まれているので理系の人じゃなくても十分に楽しめる本だと思います。 あとがきにも書いてありますが、この作者のいいところは、二項対立をわかりやすく提示し、それを物語の中でうまく使っていくところです。 […]

「三体」 著 劉慈欣

「三体」 著 劉慈欣 今や世界中で読まれているSF小説ですね。 アジア人作家の作品として、初めてヒューゴー賞を受賞した作品です。日本では、映画「天気の子」で主人公が劇中で読んでいた作品としても知られていますね。 これぞSFといった要素がリアリティの中で物語られていて、とても面白かったです。 エンターテイメント作品として読者を引っ張る仕掛けが随所にある一方で、ハードSFにありがちな理系の分かりにくさ […]