「現代語縮訳 特命全権大使 米欧回覧実記」 編著 久米邦武
「現代語縮訳 特命全権大使 米欧回覧実記」 編著 久米邦武 岩倉使節団を記録するために使節団に付き従った久米邦武の実記ですね。 歴史的な価値が非常に高い実記で、これだけを読んでも、岩倉使節団が西欧を見たことが後の日本にとっていかに重要であったのかがわかりますし、また色々とトラブルはあったものの、使節団がただ西欧の文化を礼賛して受け入れたわけではなく、それぞれの国を比較しながら、何を受け入れるこ […]
「現代語縮訳 特命全権大使 米欧回覧実記」 編著 久米邦武 岩倉使節団を記録するために使節団に付き従った久米邦武の実記ですね。 歴史的な価値が非常に高い実記で、これだけを読んでも、岩倉使節団が西欧を見たことが後の日本にとっていかに重要であったのかがわかりますし、また色々とトラブルはあったものの、使節団がただ西欧の文化を礼賛して受け入れたわけではなく、それぞれの国を比較しながら、何を受け入れるこ […]
「新ジャングルの王者ターちゃん♡」 著 徳弘正也 単純に面白い これほどまでにギャグとシリアスを両立させている作品も珍しいと思います。 確かに今の時代からしてみれば、下ネタのオンパレードなので下品だと言われれば、それは否めません。 ただ徳弘さんの下ネタは嫌な感じがせず、単純に笑えるんですよね。 子どもの頃もゲラゲラと笑っていたし、大人になって読み返してみてもやっぱり笑える。 下ネタを書かせたら、 […]
「二月の勝者ー絶対合格の教室ー」 著 高瀬志帆 小学生の子どもを持つ親として非常に考えさせられる作品でした。 中学受験が盛んな都市部の学校だと、大抵は半分近く、多いところだと八割、九割方中学受験をする小学校もあるので、もはや一部の人の話だけではないんですよね。 そして、この中学受験こそが教育格差を生んでいると言っても過言ではないので、実は国民の形を作る上で非常に大事になってくるわけです。 まあ、 […]
「岩倉使節団の群像 日本近代のパイオニア」 編 米欧亜回覧の会/泉三郎 岩倉使節団の概要やメンバーの紹介を知ることだけでなく、使節団の歴史的意義を考えさせてくれる本です。 確かに近代の起点としてこの使節団を考えた時、その歴史的意義の重要さがわかってきますね。 この明治の初期というときに、政府をまさに動かしている者だけでなく、これから動かそうとしている者たちの多くが実際に欧米の良いところだけでなく […]
「物語 東ドイツの歴史 分断国家の挑戦と挫折」 著 河合信晴 東ドイツのイメージと言えば、やはりベルリンの壁であり、1989年の壁崩壊によって西ドイツに吸収される形で東西ドイツが統一したという話ばかりがどうしてもフューチャーされてしまいます。 本書では東ドイツがどのように建国され、どのように国として成り立っていったのか、西側主観に拠らず、客観的に書かれているので非常に勉強になりました。 完全に分 […]
「明治十四年の政変」 著 久保田哲 伊藤博文、大隈重信、福沢諭吉……もはや教科書やお札でしか知らない明治の政治家や論客がこんなにも人間臭い攻防をしていたとは知りませんでした。 確かに世間的にそれほど知られていない話ですが、大久保利通暗殺後に、誰が権力を握るのかを考える上で、明治という時代の分水嶺になった出来事であることは確かですね。 面白いのは結果的には大隈重信が政府から追放されるのことになるの […]
「岩倉使節団 誇り高き男たちの物語」 著 泉三郎 「岩倉使節団」という言葉は当然中学生くらいのときから知っていましたが、具体的にそれがどんな旅であったかまでは正直よく知りませんでした。 ただぼんやりと当時の政府の首脳が近代化された西欧を見て回り、西欧化つまり富国強兵と殖産興業を進めていかないと考えるに至ったこと、その後そうした使節組の首脳たちの変化が征韓論争において西郷たちとの軋轢を生んだという […]
「木戸孝允」 著 松尾正人 維新三傑に西郷隆盛と大久保利通とともに名を連ねる木戸孝允に迫った本です。 木戸孝允と言えば、幕末における桂小五郎時代のことはわかるけれど、木戸孝允になってからはイマイチ何をやったのかわからないという人が多いと思います。 まあ、実際、映画や小説で取り上げられるのは、桂小五郎時代の話ですし、池田屋事件や禁門の変、それに薩長同盟などドラマティックな場面がどうしても印象に残っ […]
手塚治虫大先生の隠れた名著ですね。 「差別」というテーマをここまで露骨に取り上げている作品も非常に珍しいと思います。 まず設定として、黒人の人気オリンピックだった主人公が白人の女性に振られた挙句犯罪者となり、その復讐のために透明人間になろうとするというのがすごいですね。 しかも失敗して、皮膚が透けて見えるグロテスクな見た目になってしまうという、この設定だけで手塚先生のすごみがわかります。 表題のア […]
未だ解決されていない三億円事件をモチーフにした作品ですね。 三億円事件を扱っているというだけで非常に興味深い話ですが、よくぞここまで話を広げたなとその想像力に驚きました。 話も実際に事件が起きた東京・府中をはじめ、長崎の軍艦島や沖縄、北海道と日本各地に飛ぶのでとても楽しむことが出来ましたね。 本当にあった事件をネタにしているだけに、話に現実感があって、食い入るように一気に読み進めることが出来ました […]