近年CSRへの関心が広まるにつれ、本来利潤を追求する企業と、社会や地域に役立つ活動を行うNPO・NGOとの協働がさかんに行われるようになってきました。
では、協働することで、企業とNPO・NGOにとってそれぞれにどんなメリットがあるのでしょうか?
企業にとっては、NPO・NGOと協働をすることで得られるメリットは、
① 本業やCSR推進への貢献
② イメージアップ
③ 人脈・ネットワークの広がり
などが挙げられます。①や③においては、NPO・NGOは、日常的に社会的課題解決のために活動しているので、NPO・NGOが持つ情報やノウハウが企業がビジネスをする際に大きな手助けになることは間違いないでしょう。
またNPO・NGOには、いわゆる「ウォッチドック」としての役割もあるので、企業の活動が適切かどうかをきちんと監視してくれますし、良きパートナーにもなってくれます。
一方で、NPO・NGOにとっては、企業と協働することで、
① ミッション達成のための事業拡大の手助けになる
② 企業の持つネットワークやマネジメント手法を得られる
③ 社会的信用や知名度を上げることができる
などのメリットがあることが挙げられますね。
協働パターンには、単に企業側が資金や労力を提供するものから、同時者同士がメリットを分かち合うもの、さらには、当事者だけでなく、社会や地域を巻き込んで行われるものなど、様々なパターンがあります。
どんなパターンであれ、お互いが協働することで、それぞれの弱みを補い、相乗効果を生むのは間違いありません。実際に、多くの協働事例も増えてきているので、こうした傾向がもはや当たり前な世の中になってもらいたいものですね。