https://dot.asahi.com/aera/2019042500015.html
長らく受験予備校として有名だった代ゼミを運営する、サピックス代ゼミグループが発達障碍児向けの事業に参入するようですね。
数年前に全区展開されていた代ゼミの校舎のうちのかなりの数が閉鎖されたことが話題にあり、経営的な行き詰まりをうわさされていましたが、いつの間にか小学・中学受験で大きな実績を持つサピックスを買収して、事業内容を大きく見直していたんですね。
確かに、若者の人口がどんどん減っていく中で、大学受験だけに特化した事業をしていてもジリ貧です。サテライトやネットでも授業を受けられるようになった今、限られたパイを奪い合うだけでは、たとえ生き残ったとしても、企業としてはかなり厳しくなってしまうかの性が高いですからね。
そこで、まずは比較的それまでの事業に近い、低年齢での受験事業に力を入れ、そして、今度は発達障碍児向けの教育事業などに手を広げる、というのはなかなか理にかなった経営をしているように見えます。
特に、今求められている発達障碍者向けの教育事業に先んじて目を向けたというのは、社会還元的なにおいもしますし、企業としてのレピュテーションを高めるという意味でも非常に面白いと思います。
あとは、それを収益だけで事業を進めるのではなく、どれだけ利用者の希望にかなったサービスを提供できるかですね。今後の展開に注目です。