ファンドレイジングを始める前に、まずそれぞれの非営利活動団体がしなければならないことは、自分たちの団体がどういう団体で、何を目的としているのかを今一度しっかりと確認することだと思います。
いざ「ファンドレイジングをやりましょう」といった話になった時、すでに特定の団体に所属している人たちはどうしても「じゃあ、どうやって寄付を集めたらいいのか」とか「ホームページをどう作ったらいいのか」とか具体的な方法に目が行きがちです。
実際すぐにでも、「自分たちの団体の規模を大きくしたい」、「団体の収益を上げたい」と思っているのですから、そう思うのは仕方がないのかもしれません。でも、何をするにも、まず己を知ることから始め、ファンドレイジングが効果的に行えるように、自分たちの団体の根本的な部分を見つめ直して改善すべきところは改善してからじゃないと、上手く行くものも上手く行かなくなってしまいます。
「急がば回れ」というやつですね。
では具体的に、自分たちの団体の現状をどうやって知ればいいのかというと、いくつかの手法があります。以下に日本ファンドレジン協会が推奨している方法を紹介します。
・潜在力チェックリスト・・・様々な角度からファンドレイジングの戦略を設計する上で、団体の中に眠っている活用可能な経営資源を洗い出すという作業になります。
[チェック項目]
1.理事会 2.管理 3.財務 4.人的資源 5.コンタクトチェネル 6.共感層・支援者層 7.コミュンケーションツール・内容 8.計画・事業
・SWOT分析・・・・・・・経営課題抽出のためのツールです。関係者の中で団体の強みや弱みを再整理して確認します。
[内部環境・現在]
強み(Strength) 自団体の強みは何か?
弱み(Weakness) 自団体の弱みは何か?
[外部環境・将来]
機会(Opportunity) 今後の機会は何か?
脅威(Threat) 今後の脅威は何か?
内部環境分析・・・財務分析、組織分析
外部環境分析・・・自団体におけるマーケットの状況
これらの手法を使って、自分たちの団体のことを把握した後は、いかに改善すべき点を改善出来るかが大事だと思います。
特に問題が組織の在り方そのものにある場合は、人間関係上、なかなかそこに踏み込むことが出来ず、結局元の木阿弥になってしまうことが多いでしょう。特定の人にワンマンで団体が仕切られている場合や、カリスマ的な人が一人で色々なことを担ってしまっている場合などは、どうしても団体の構造を変えるのは難しいかもしれません。
ただどんなにスーパースターがそれまで団体をどうにかしてきたとしても、そのスターが何らかの理由で抜けてしまえば、団体そのものがすぐに窮地に立たされてしまうのは目に見えています。
いかに個人の利害関係に囚われずに団体の目的のために、組織の構造を、ファンドレイジングをしていくことに合わせられるように変えていけるのかが肝要ですね。
そのためにも、今一度、団体を見直し、そもそもその団体が「何を目的にしているのか」を軸にした上で、いかに前向きに進んで行けるのかが大切です。
AbemaTV やアメブロを手がけるサイバーエージェントが監修する
小学生のための本格的なプログラミングスクール【Tech Kids School】☆
まずは、体験会に参加しよう♪
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35HMAY+5E3BZM+4380+BXB8Z