弦巻 星之介
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弦巻 星之介

文筆家 CSRエキスパート 病院で働きながら、二人の小さな子どもを子育て中です。

2025ドラフト予想

気がつくとドラフト2日前になっていました。 いつものごとく勝手に予想 阪神 立石(創価大) 横浜 竹丸(鷲宮製作所) 巨人 佐々木(スタンフォード大) 広島 立石(創価大) 中日 立石(創価大) ヤクルト 立石(創価大) ソフトバンク 立石(創価大) 日本ハム 石垣(健大高崎) オリックス 藤原(花園大) 楽天 中西(青山学院大) 西武 佐々木(スタンフォード大) ロッテ 中西(青山学院大) まさ […]

「ネガティブ・ケイパビリティで生きる 答えを急がず立ち止まる力」 著 谷川嘉浩/朱喜哲/杉谷和哉

「ネガティブ・ケイパビリティで生きる 答えを急がず立ち止まる力」  著 谷川嘉浩/朱喜哲/杉谷和哉 今の時代に必要な本だと思います。 陰謀論が渦巻き、もはや政治がわかりやすく煽られたポピュリズムに毒されている中で、何をどうすればいいのか、示唆を与えてくれる本です。 世界中で極右勢力が台頭しているムーブメントの中で昨今は日本も例外ではなくなってきました。 扇動者たちの言説で共通しているのは、もはやそ […]

「成瀬は信じた道をいく」 著 宮島未奈

「成瀬は信じた道をいく」  著 宮島未奈 成瀬シリーズの第二弾ですね。 期待を裏切ることなく大学生の成瀬も成瀬ぶりをブレることなく発揮していて大いに楽しんで読むことが出来ました。 この物語が特徴的であるのは、基本的に主人公であり、猛烈なキャラクターである成瀬の主観で描かれるのではなく、成瀬と遭遇することによって気持ちを揺さぶられた人たちの視点で描かれているという点です。  面白いのは、明らかに変わ […]

「近代日本経済の形成 松方財政と明治国家の構想」 著 室山義正

「近代日本経済の形成 松方財政と明治国家の構想」  著 室山義正 明治十四年の政変後に大蔵卿に就任した松方正義の経済政策について詳しく精査した本です。 松方の話をする前に、それ以前の状況がどうであったのかを説明すると、政変前までは財政担当参議であった大隅重信によって積極財政が行われていました。 なぜ大隅が積極財政を盛んに進めていたのかというと、西南戦争において戦費調達のために紙幣を刷りすぎてしまい […]

「マダム貞奴 世界に待った芸者」 著 レズリー・ダウナー

「マダム貞奴 世界に待った芸者」  著 レズリー・ダウナー 明治時代中期に世界的なスターとなった貞奴の伝記です。 近代以降において日本初の女優といえば松井須磨子の名前を思い浮かべる人も多いと思いますが、正確には貞奴です。 しかもあまり現代には知られていませんが、貞奴は日本というよりは欧米で活躍していました。この時代においてサラ・ベルナールやエレン・テリーと並び称されるぐらいだったので、今で言うなら […]

「暗殺」 著 柴田哲孝

「暗殺」  著 柴田哲孝 安倍元首相の暗殺事件をモチーフにした小説です。 モチーフというよりは、名前こそ変えていますが、ほぼ事件を背景にしています。 そこに様々な創作が足される形で入っているのですが、もはや小説なのかルポなのか読んでいくうちによくわからなくなっていきます。 まあ、陰謀論と言ってしまえば、それまでなのですが、そうと片付けるには念密な取材をしており、さすがはノンフィクションとフィクショ […]

「五代友厚と北海道開拓使事件 明治十四年の大隈追放と五代攻撃の謎に迫る」 著 末岡照啓

「五代友厚と北海道開拓使事件 明治十四年の大隈追放と五代攻撃の謎に迫る」 著 末岡照啓 明治十四年の政変において、民権派が大騒ぎし、大隈追放に至った直接の切っ掛けを作った事件を克明に追った本です。 当時ボコボコに非難されていた五代側の資料を克明に追っています。 確かにそこから読み取れるのは、北海道開拓使事件そのものが政争の種に途中からなっており、五代や大隈はあくまでその犠牲者に過ぎないということ。 […]

「井上 毅」 著 大石眞

「井上 毅」  著 大石眞 明治時代に近代国家を作り上げ、今の日本の土台を形成したのは、誰かと言われた時に、まず名前が挙がるのが、大久保利通であり、伊藤博文であると思います。 しかし、その二人の巨人にも負けずに、この頃の日本の形成に大きく影響を及ぼした人物がいます。 それがこの本で紹介している井上毅です。 大久保や伊藤と違い、薩長の出身でもなく、幕末に目立った活躍をしたわけでもない井上は、政治家で […]

「維新政府の密偵たち 御庭番と警察のあいだ」 著 大日方純夫

「維新政府の密偵たち 御庭番と警察のあいだ」  著 大日方純夫 まさに忘れられた歴史の話ですね。 江戸時代に幕府の諜報機関として有名なのはいわゆる御庭番衆と呼ばれる人たちです。 これは色々なドラマに出て来るので有名ですね。 漫画「るろうに剣心」にも登場します。 そしてその現代の御庭番の役目は警視庁公安部ということになりますが、この本で主題となっているのは、御庭番と警察の間の話です。 わずかな時間で […]

「血を分けた子ども」 著 オクティヴィア・E・バトラー

「血を分けた子ども」  著 オクティヴィア・E・バトラー 初の黒人女性のSF作家といわれるオクティビア・E・バトラーの短編集です。 表題作を含め9編の短編と二つのエッセイが収録されています。 SFでありながらも、SFという特性を上手く使った社会性が基調としてあり、どれも思わず食い入るように読んでしまう作品でした。 これは作者が黒人で女性であるという二重のマイノリティを持つ出自にあるからであり、その […]