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弦巻 星之介

「閃光のハサウェイ」

「閃光のハサウェイ」 2021/日本 まずクオリティーが高くてビックリしました。ホテルの襲撃のシーンとかアニメなのに、すごいリアリティでしたね。 原作は、ガンダム産みの親である富野由悠季さんの小説です。 30年以上前にわたしも読みましたが、若年ゆえにサッパリ感情移入が出来なかったのを覚えてます。 νガンダムに比べて、クスィーガンダムやペーネロペーのデザインもあまり好きじゃありませんでしたしね。 な […]

「漂泊のアーレント 戦場のヨナス ふたりの二十世紀 ふたつの旅路」 著 戸谷洋志 百木漠

「漂泊のアーレント 戦場のヨナス ふたりの二十世紀 ふたつの旅路」  著 戸谷洋志 百木漠 親友同士であった政治思想家のハンナ・アーレントと哲学者のハンス・ヨナスの関係に焦点を当てた本ですね。 それぞれの研究者が共著で書いているので、内容がとても濃く、非常に興味が持てる本でした。本の構成として、それぞれの幼少期から青春期、ナチスによる迫害とドイツ脱出を経て晩年へとナラティブに書かれているので、こう […]

鉛筆画:眉村道塁と佐倉睦子

「MAJOR 2nd」に出て来る二人のヒロインですね。 アニメのエンディングの画になります。 「MAJOR」は茂野吾郎が主人公だった時は、あまり観ていなかったのですが、たまたま2ndの方をお正月にNHKでやっていたのを観た時に俄然ハマってしまいました。 多様性をテーマにもしているので、本当に今の時代に合っている話だと思います。 アニメはしばらく休止中ですが、次のシーズンが始まるのが今から待ち遠しい […]

中学受験激化。相次ぐ中高一貫校の「高校募集停止」に強く疑問を感じる。

都立中高一貫校「高校募集停止」の衝撃 受験も結局「カネ次第」なのか? これは何げに根本的に格差を助長している話ですよね。 首都圏で中学受験が激化しているというのは、もう十数年前からよく聞く話です。コロナの影響で少し収まるかと思いきや、実際は変わらないどころか増えている。その理由は、首都圏にある名門私立中高一貫校が、相次いで高校での募集を停止したのに続き、都立中高一貫校でも高校での募集を停止し始めて […]

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」 2021/日本 四連作における最期の作品ですね。 これまで過去三作からの伏線およびテレビシリーズから続く旧世紀シリーズからの決着をいかにつけるのかと注目された作品ですが、結論からいうと、庵野総監督はしっかりと作品を終わらせることが出来たと思います。 ここから先は、ネタバレになるので、観た人だけが読んでいただければと思います。 本作における冒頭の戦闘シーンは、いわゆ […]

エリートたちの努力の対価を求めすぎる自意識が、世界を闇に向かわせる。

サンデル先生の新刊に「心中穏やかでないエリート」が続出している理由 マイケル・サンデル氏の新著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』に関する記事ですね。ポイントは日本を含む先進社会の根底にある「能力主義」であり、その指標は学歴(主として卒業した大学の偏差値)です。日本においても、高い学歴をもつエリートの多くは、この「能力主義」=「学歴主義」のイデオロギーを何の違和感もなく受け入れてられていますが、 […]

鉛筆画:レントンとエウレカ

「交響詩篇エウレカセブン」からレントンとエウレカですね。 メディアミックスが成功した典型例ですが、作品としてももっと評価されていい作品だと思います。 アニメ版もよかったけれど、個人的には漫画版も大好きです。 漫画版の終わり方が、切なくてたまりません。

「ザリガニの鳴くところ」 著 ディーリア・オーエンズ

「ザリガニの鳴くところ」  著 ディーリア・オーエンズ 本屋大賞の翻訳部門で1位になった作品ですが、滅茶苦茶面白かったです。間違いなくここ数年で一番面白かった本ですね。自信を持って人にも薦められる本です。 帯で散々絶賛されているように、確かにこの作品はすごいです。 何がすごいかというと、ミステリーを基調としたエンターテイメント作品とも、差別をテーマにした社会派作品とも、とれるのですが、どちらとして […]

鉛筆画:ポケットの中の戦争

機動戦士ガンダムの外伝で、OVAで発表された作品ですね。 子どもの視点から戦争を描いた話なんですけれども、こういう話を作れてしまうところがガンダムシリーズのすごいところだと思います。 内容的にかなり好きな作品ですね。 キャラクターデザインは、美樹本晴彦さんですね。 マクロスのキャラデザインもしてます。ガンダムでは、ほかにF91とかもそうですね。 とにかく線が細かいデザインで、アニメーター泣かせの画 […]

「地元を生きる 沖縄的共同性の社会学』 著 岸正彦、打越正行、上原健太郎、上間陽子

「地元を生きる 沖縄的共同性の社会学』  著 岸正彦、打越正行、上原健太郎、上間陽子 沖縄の地元の共同体を社会学的に研究したものをまとめた本なんですが、色々と考えさせられる本でした。 ある意味で、この本を一冊読めば、世界が支配的な関係で成り立っているということがよくわかる本です。 近年、日本本土に住む日本人にとっては、沖縄といえば日本有数の観光地であり、明るいイメージばかりの印象があります。 二十 […]