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弦巻 星之介

エリートたちの努力の対価を求めすぎる自意識が、世界を闇に向かわせる。

サンデル先生の新刊に「心中穏やかでないエリート」が続出している理由 マイケル・サンデル氏の新著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』に関する記事ですね。ポイントは日本を含む先進社会の根底にある「能力主義」であり、その指標は学歴(主として卒業した大学の偏差値)です。日本においても、高い学歴をもつエリートの多くは、この「能力主義」=「学歴主義」のイデオロギーを何の違和感もなく受け入れてられていますが、 […]

鉛筆画:レントンとエウレカ

「交響詩篇エウレカセブン」からレントンとエウレカですね。 メディアミックスが成功した典型例ですが、作品としてももっと評価されていい作品だと思います。 アニメ版もよかったけれど、個人的には漫画版も大好きです。 漫画版の終わり方が、切なくてたまりません。

「ザリガニの鳴くところ」 著 ディーリア・オーエンズ

「ザリガニの鳴くところ」  著 ディーリア・オーエンズ 本屋大賞の翻訳部門で1位になった作品ですが、滅茶苦茶面白かったです。間違いなくここ数年で一番面白かった本ですね。自信を持って人にも薦められる本です。 帯で散々絶賛されているように、確かにこの作品はすごいです。 何がすごいかというと、ミステリーを基調としたエンターテイメント作品とも、差別をテーマにした社会派作品とも、とれるのですが、どちらとして […]

鉛筆画:ポケットの中の戦争

機動戦士ガンダムの外伝で、OVAで発表された作品ですね。 子どもの視点から戦争を描いた話なんですけれども、こういう話を作れてしまうところがガンダムシリーズのすごいところだと思います。 内容的にかなり好きな作品ですね。 キャラクターデザインは、美樹本晴彦さんですね。 マクロスのキャラデザインもしてます。ガンダムでは、ほかにF91とかもそうですね。 とにかく線が細かいデザインで、アニメーター泣かせの画 […]

「地元を生きる 沖縄的共同性の社会学』 著 岸正彦、打越正行、上原健太郎、上間陽子

「地元を生きる 沖縄的共同性の社会学』  著 岸正彦、打越正行、上原健太郎、上間陽子 沖縄の地元の共同体を社会学的に研究したものをまとめた本なんですが、色々と考えさせられる本でした。 ある意味で、この本を一冊読めば、世界が支配的な関係で成り立っているということがよくわかる本です。 近年、日本本土に住む日本人にとっては、沖縄といえば日本有数の観光地であり、明るいイメージばかりの印象があります。 二十 […]

鉛筆画:胡蝶しのぶ

日本中で話題をさらった「鬼滅の刃」から胡蝶しのぶです。 何となく気になったキャラクターなんですよね。 何だろう。単純にその後どうなるかを含めて、一貫性を感じます。 背負っているもの、つまり宿命を受け入れた上で、自らを削りながら生きているのが儚く思えるんですよね。 もののあはれというやつなんですかね。 あとは、単純に羽織を纏った姿が立ち姿いいなと思います。 新撰組からのイメージで、鬼滅隊の多くにも羽 […]

緊急事態宣言延長へ 電子カルテをビックデータ化をして、合理的な対策をしてほしい

緊急事態宣言が再び延長されそうですね。 仕方ないなと思う反面でどうしても思ってしまうのがもう少しどうにかやり方を工夫でないのかということ。 馬鹿の一つ覚えのように、何もかんもやらないとなると、やはり経済的に打撃を受ける人がそれだけ多くなってしまうし、財政上補償もしづらくなってきます。 そうなってくると経済を動かせるところは動かした方がいいという話になるのですが、この点において一年以上経ってもまるで […]

鉛筆画:アスカとシンジ

子どもに喜んでもらおうと思ってアニメや漫画の絵を描いているうちに思い出しました。 そうだ。わたしは、子どもの頃、クラスで一番、絵がうまい人間だったのだと……。 受験勉強をしているうちに、絵はたまに趣味でしか描かなくなってしまいましたが、今思えば、こっち方面を極めていたら、また違う人生になっていたんだろうなと思います。 急にもう少し絵がうまくなりたいと思うようになったので、練習で模写で描いたものをち […]

東京オリンピック 開催/中止を叫ぶ前に

二宮清純氏が五輪組織委に代わっておカネの問題を説明 加藤浩次「これで分かった」 東京オリンピックを中止にした場合にどれだけの損失が出るのか、具体的な金額がようやく出てきました。 これを見ると、もはややってもやらなくても損切りになることは間違いないようですが、一部有観客でやった場合と中止をした場合とで3兆円ほどの差があるということです。 さらにここにIOCからの賠償金が加われば、この差はより広がるこ […]

「推し、燃ゆ」 著 宇佐見りん

「推し、燃ゆ」 著 宇佐見りん タイトルや本の装丁を見て勝手に抱いていた印象と読んだ後の読後感がだいぶ違う作品だなと思いました。 論評などには、内容のぶっとんだ感じを評価している声が結構多くあったので、てっきりイメージ的には本谷有希子さんのような感じの文体の人かなと思っていたのですが、読んでみたら、今の若者の等身大の生きづらさが描かれているんだなと感じました。 一見、表題だけ見ると変わった性格の子 […]