「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 1985年/アメリカ この映画を子どもの時に観てから映画が好きになったので、わたしにとってはとても思い出深い作品です。 もう何度も観ていますが、今一度観直してみました。 やはり面白いですね。シナリオ的に言えば、タイムトラベルに関する矛盾はあるものの、筋としてはほぼ完璧というか、無駄がまったくありません。ダイアローグにしても、そのすべてが緻密に計算し尽くされていま […]
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 1985年/アメリカ この映画を子どもの時に観てから映画が好きになったので、わたしにとってはとても思い出深い作品です。 もう何度も観ていますが、今一度観直してみました。 やはり面白いですね。シナリオ的に言えば、タイムトラベルに関する矛盾はあるものの、筋としてはほぼ完璧というか、無駄がまったくありません。ダイアローグにしても、そのすべてが緻密に計算し尽くされていま […]
「悪の脳科学」 著 中野信子 藤子不二雄Aの名作漫画『笑ゥせぇるすまん』。わたしにとっては、子どもの頃にアニメで見て、おなじみの作品です。 あの「ハットリくん」や「怪物くん」を書いた人と同じ人物が、こんなブラックな話を書くとは、と最初に観た時に驚いたことを覚えています。 さて、本書ではこの『笑ゥせぇるすまん』の主人公である喪黒福造に焦点を当て、彼がなぜさまざまな手段を使って人を騙し、破滅に導いて […]
「男らしさの終焉」 著 グレイソン・ペリー ジェンダーの話と言えば、大抵は女性の人が何かを書いていることが多いのですが、この本が特徴的で重要なのが男性が男らしさに対して一石を投じているという点です。作者のグレイソン・ペリーはイギリスでは有名なアーチストで、確かに女装が趣味である点などいわゆる一般的な男性像とはいいにくい部分はあるものの、男性の在り方に大して疑問に思っているん点はおおむね正しいこと […]
「君たちはどう生きるか」 著 吉野源三郎 宮﨑駿監督がこの本を題材に映画を作るということで、再び脚光を浴びた名著です。 一言で感想を言えば、もっと早く出会いたかった本でした。高校、大学、せめて二十代のときに出会っていたら、間違いなく人生の一つの指針となった本です。自分の子どもに読ませたい本、堂々の一位ですね。 物語そのものは、とても地味です。いわゆる少年のありふれた日常を描いているのですが、その […]
「未来の物語 チェルノブイリの祈り」 著 スベトラーナ・アレクシエービッチ ジャーナリストして唯一ノーベル文学賞をもらっている女性ジャーナリストのスベトラーナ・アレクシエービッチの名著です。 チェルノブイリを技術的な面から語るのではなく、あくまでそこに居合わせた、人生を狂わされた人たちの声をこれでもかというくらいに集めてまとめた本です。 この人の取材力はスゴイです。そして、取材力とは、会って話を […]
「わたしは、ダニエル・ブレイク」 2016年/イギリス・フランス カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた巨匠ケン・ローチの作品ですね。 パルムドールとケン・ローチの名前だけで観ようと思わせます。 話の舞台は、イギリス、ニューカッスル。心臓病のために大工の仕事が出来なくなったダニエル・ブレイクは、福祉に頼ろうとしますが、仕事の効率化を図る行政のやり方になじめずに、援助を得られず、また仕事も出来ないために […]
「ミンツバーグマネージャー論」 著 ヘンリー・ミンツバーグ もともとミンツバーグの他の本でコミュニティシップという言葉を知って、それをもう少し詳しく知りたいなと思った本でした。 コミュニティシップとは、カリスマ的なリーダーシップでもなく、何でも平等なシチズンシップでもない、リーダーはみんなを上手く動かす力ことを一番に考えれば組織運営はうまく行くという考え方です。 この本を読んでまずわかるのは、マ […]
「世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学」 著 近内悠太 なるほどなぁと思う本でした。贈与とは、言葉の持つイメージよりもずっと世の中に溢れている。むしろそれを基軸として社会が回っているということがとてもよくわかりました。 特に不安定に置かれたボールの話がわかりやすかったですね。この社会というものは、不安定なところに置かれたボールのようなもので、そのバランスが崩れたら当然転がり […]
「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」 著 ルイス・ダートネル 国立科学博物館のおみやげコーナーで以前見つけて、読みたいなと思っていた本でした。それを文庫本になっていたのを先日本屋で見つけて、即買いしたんですよね。読んでみて、予想以上に単純にとても勉強になる本だと思いました。 まるっきり文系だった自分にとって、周りのものがどうやって出来ているのか、誰かが何かを作っているからこそ、この世界 […]