鉛筆画:胡蝶しのぶ
日本中で話題をさらった「鬼滅の刃」から胡蝶しのぶです。 何となく気になったキャラクターなんですよね。 何だろう。単純にその後どうなるかを含めて、一貫性を感じます。 背負っているもの、つまり宿命を受け入れた上で、自らを削りながら生きているのが儚く思えるんですよね。 もののあはれというやつなんですかね。 あとは、単純に羽織を纏った姿が立ち姿いいなと思います。 新撰組からのイメージで、鬼滅隊の多くにも羽 […]
日本中で話題をさらった「鬼滅の刃」から胡蝶しのぶです。 何となく気になったキャラクターなんですよね。 何だろう。単純にその後どうなるかを含めて、一貫性を感じます。 背負っているもの、つまり宿命を受け入れた上で、自らを削りながら生きているのが儚く思えるんですよね。 もののあはれというやつなんですかね。 あとは、単純に羽織を纏った姿が立ち姿いいなと思います。 新撰組からのイメージで、鬼滅隊の多くにも羽 […]
子どもに喜んでもらおうと思ってアニメや漫画の絵を描いているうちに思い出しました。 そうだ。わたしは、子どもの頃、クラスで一番、絵がうまい人間だったのだと……。 受験勉強をしているうちに、絵はたまに趣味でしか描かなくなってしまいましたが、今思えば、こっち方面を極めていたら、また違う人生になっていたんだろうなと思います。 急にもう少し絵がうまくなりたいと思うようになったので、練習で模写で描いたものをち […]
「推し、燃ゆ」 著 宇佐見りん タイトルや本の装丁を見て勝手に抱いていた印象と読んだ後の読後感がだいぶ違う作品だなと思いました。 論評などには、内容のぶっとんだ感じを評価している声が結構多くあったので、てっきりイメージ的には本谷有希子さんのような感じの文体の人かなと思っていたのですが、読んでみたら、今の若者の等身大の生きづらさが描かれているんだなと感じました。 一見、表題だけ見ると変わった性格の子 […]
「ブルドゥー『ディスタンクシオン』講義」 著 石井 洋二郎 フランスの社会学者のブルデューの著書として有名な「ディスタンクシオン」の解説本ですね。 ディスタンクシオンを理解する上で、肝となる概念がハビトゥスです。 ハビトゥスとは人々の日常経験において蓄積されていくが、個人にそれと自覚されない知覚・思考・行為を生み出す性向のことをいいます。 つまり、生まれ育った環境の中で、自らが意識することなく自 […]
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」 2012/日本 四連作のうち三番目の話ですね。 冒頭からいきなり前作より14年も過ぎていることがわかって面食らいます。しかも死んだと思われたアスカはなぜか片目に眼帯をして生きているし、ミサトさんたちはネルフの対抗勢力を作っているし、完全に浦島太郎状態であるシンジとともに観ている方も訳がわかりません。 ただこうしてパッと見、テレビシリーズと大きな違いが見える「Q」も […]
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」 2009年/日本 四連作のうちの二番目の作品ですね。 シリーズ全体のテーマが人と人との繋がりであったり、その関係性であることは、前作である「序」でも明らかですが、続く本作の前半部では、孤独のうちに生きてきた主人公・シンジが徐々に他者と繋がっていくことで、人間らしさを回復していく様が描かれます。 学校でも、エヴァでの戦いにおいても、人と協調することでしか得られない喜 […]
「正欲」 著 朝井リョウ なんとも言えない気持ちにさせられた小説でした。 読後感に一般的に求められるような都合の良いカタルシスがない反面で、色々と考えさせられる話であることは確かなので、非常に優れた小説なんだと思います。 それにしても、まずはこのテーマをあえて選び、書き切った作者に敬意を表したいですね。 「多様性」という言葉からもこぼれ落ちる性欲をテーマにしている時点で一般受けしないことはわかり […]
「絶唱」 著 湊かなえ 湊かなえさんの阪神淡路大震災の記憶を軸に描かれた作品ですが、それまでの作品と印象がかなり違うのでかなり驚きました。 四本立てで最後の章がおそらく作者の実体験に基づいた私小説に近いものかと思われますが、その経験で感じたことが動機づけとなり、見事に一つの作品として仕立て上げているのですね。 震災での経験があったからこそ、この人は作家になったのかなと、この作家さんの原点を描いて […]
「探偵はbarにいる3」 2017/日本 人気シリーズの第三弾ですね。 このシリーズを見ていつも思うのは、役者のキャラが立つことの重要性です。 話の内容としてはいつも似たような感じなのだけれど、メインの登場人物である探偵と高田のキャラが立っているから必ず面白い。 この人たちはこういう状況でこんなことを言うんだろうなと想像範囲内でも、やっぱり画面で見るとクスッと笑ってしまうんですよね。 原作を読んで […]
「ニムロッド」 著 上田岳弘 芥川賞受賞作ですね。 サーバーをメンテナンスする仕事をしながら、ビットコインを掘る仕事をするように社長に命じられたぼく(中本哲史)を主人公にした話です。 書評を見てもいい意味で芥川賞受賞らしく、称賛する声となんだかよくわからないという声に二分されています。 まあ、確かに物語に人の情感によるカタルシスを求める人には、この作品は取っつき悪いものとして映るでしょうね。 これ […]