「トゥモロー・ワールド」
「トゥモロー・ワールド」 2006年公開/イギリス・アメリカ 思っていたイメージと違っていた分、とても楽しめ映画でした。てっきり、そのタイトルから、もっとハリウッドっぽい印象の映画を想像していたのですが、似たような題材でもここまで違った感覚で撮るのかと思うぐらいに、ヨーロッパ色の強い映画でした。 物語の舞台は、2027年の近未来のイギリス。世界は恐慌状態に陥り、人間が生殖機能を失ってから、18年が […]
「トゥモロー・ワールド」 2006年公開/イギリス・アメリカ 思っていたイメージと違っていた分、とても楽しめ映画でした。てっきり、そのタイトルから、もっとハリウッドっぽい印象の映画を想像していたのですが、似たような題材でもここまで違った感覚で撮るのかと思うぐらいに、ヨーロッパ色の強い映画でした。 物語の舞台は、2027年の近未来のイギリス。世界は恐慌状態に陥り、人間が生殖機能を失ってから、18年が […]
https://www.huffingtonpost.jp/entry/chihiro_jp_5d04a9d7e4b0985c419e03fa?utm_hp_ref=jp-homepage 先日、宮﨑駿監督の「千と千尋の神隠し」が日本公開後18年を経て中国で公開されることが決まり、今月21日から実際に公開されますが、それに先立って公表された中国版のポスターが美しいと話題です。 二つあるのですが、確 […]
「今度は愛妻家」 2010年公開/日本 好きな人と一緒に観てください。ケビン・コスナー主演の「ボディーガード」のキャッチコピーなんですけれど、この「今度は愛妻家」という映画こそ、この言葉がぴったり合う作品だと思いました。 売れっ子の写真家だったものの、写真が撮れなくなった俊介を明るく世話してきた妻のさくらであったが、俊介の心無い言葉に次第に愛想を尽かしていく……。まず最初の三十分では、いつも言い合 […]
「団地と移民」 著 安田浩一 一気に読んでしまいました。とても面白かったです。 団地という存在は、個人的にずっと気になっていたんですよね。確かに、わたしの子どもの頃は、まさに「団地ともお」の世界で、わたしは団地には住んでいませんでしたが、団地に住んでいる友達はたくさんいて、彼らのうちに何度となく遊びに行っていました。 あの頃の団地は、ファミリー層ばかりで、そこら中で子どもが遊び回っていました。 し […]
ルパン三世 カリオストロの城 1979年公開/日本 宮﨑駿作品における、得体の知れない、“優しさ”の正体。それが一体、何であるのか、わたしはずっと悩んでいました。みなさん、ご存知の通り、この映画は、元々はモンキー・パンチ原作のマンガで、国民的人気のアニメでもあるのですが、わたしたちが知っている、TVアニメやほかの映画作品におけるルパン三世のイメージと、のちに巨匠となる若き日の宮崎駿が描き出した、こ […]
スカイ・クロラ 2008年公開/日本 森博嗣の原作シリーズを読まなければ、判りにくいという評判でありましたが、個人的にはそんなことはないと思いました。むしろゴチャゴチャした説明がなく、特別な設定ながらも、淡々とそこだけを切り取って、それが当たり前のように進んでいく感じに、引き込まれましたね。押井守監督の映画は、「アヴァロン」や「イノセンス」に代表されるように、どんどんと抽象的な方向に向かっていくこ […]
「すべては救済のために デニ・ムクウェゲ自伝」 著 デニ・ムクウェゲ 2018年のノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ医師の自伝です。コンゴ民主共和国で戦渦の最中で何万人もの性暴力の被害女性を救ってきた産婦人科医の話なのですが、とても壮絶で、本当にノーベル平和賞とはこういう人にこそふさわしいと素直に思いました。 コンゴ民主共和国で産出される鉱物資源は武装勢力の資金源になっているため、これらの取 […]
明日の記憶 2006年公開/日本 若年性アルツハイマーの話ですが、もし自分もこうなったらと思うと、非常に恐ろしい話ですね。もはや認知症の原因の大半といわれるアルツハイマー病ですけれど、老人になれば、意外とポピュラーな病名でです。でも身近にそういう人がいなければやはり他人事に終わってしまう話で、現実感はありません。そんな中で、リアルに、しかも老人でなく、若年性の病気を患ってしまった描写をまざまざと見 […]
恋に落ちたシェイクスピア 1998年公開/アメリカ 「ロミオとジュリエット」が出来上がるまでのシェイクスピアの恋模様を描いた作品です。まず題材の扱い方がとても面白い。これまで幾度となく、映画化されてきた「ロミオとジュリエット」をまさにこう扱ったか!とのっけから驚かされました。当時の風紀を乱す理由で、女性が舞台に上がれないという風習をうまく使って、見事なまでの展開を見せています。 それで、その「ロミ […]
「コミュニケーション」 著 大澤真幸 コミュニケーションとは何たるかを徹底的に理屈で説明した本でした。若干文系には辛い部分もありましたが、普段からコミュニケーションに悩んでいる人にとっては、その正体を出来る限り分かりやすく説明してくれているので、人によっては目から鱗の本かもしれませんね。 前半部分では、お互い以外とはコミュニケーションが全く取れない双子の姉妹を実例に挙げて、様々な角度からコミュニケ […]