「歴史戦と思想戦―――歴史問題の読み解き方
著 山崎雅弘
ひと言で言うと読んでとてもスッキリした本です。
安倍首相や作家の百田尚樹さんなどの保守派の論客が声を大にして言っていることが、いかに論理的なトリックを使って大衆を欺こうとしているのかが論理的によく分かりました。
これは、本当に今の世の中に必要な本ですね。
声を大きくしている人の言いなりになることがいかに危険であるのかがわかります。
ようするに、慰安婦はいなかったとか、南京虐殺がなかったとかっていうことを声を大に行っている人って、歴史の真実を叫んでいるんじゃなくって、歴史戦を、つまり真実かどうかは二の次て、中国や韓国を打ち負かし、いかに戦前の大日本帝国の思想に立ち返るのかを叫んでいるだけなんですよね。
そうとわかれば、怖くないです。
この本をちゃんと読み込めば、戦前の世界からやってきたような人たちに何を言われても、言い返せますね。
しかし、自分たちの主張を力づくで押し通し、みんなを騙して従わせようとするって、本当に酷い話です。
しかも、そんな人たちが意外と政治経済の中心にいたりするから怖いです。
何をどう立ち振る舞えば、本当の意味で日本が世界から尊敬される国になれるのか、本当この本を読んでみんなちゃんと考えてほしいです。
誰が国益を損なう行動をしているのか、この本を読めばよくわかります。