去年、起きた闇営業問題を受けて、芸能活動を自粛していたロンドンブーツ1号2号の田村亮さんの復帰会見が先日行われました。
驚いたのは、相方の田村敦さんの手際と演出の良さ。
夏に亮さんと宮迫さんが行った会見とまったく同じ場所で復帰会見をすることを決めた淳さんは、一から出直すことを意思表明するために、デビュー当時の真っ赤な髪で登場します。これだけで驚くべき話であるのですが、淳さんは相方が登場する前に、緊張している亮さんを慮るように自分で前説を始め、さらに自ら率先して狭い場所での会見を円滑にかつ心地よく進めようと動いていたようです。
ほかにも色々とこまごまとした工夫がされていたようですが、とにかく記者会見を円滑に進めるために頑張っていたそうです。
結果として、そんな淳さんの行動に、マスコミはすっかりと心を動かされてしまったそうです。
マスコミも世論も、前日ユーチューバーとして復帰した宮迫さんへの反応とは正反対に総じて好意的なものとなっています。
まあ、もちろん、演出だけでなく、元々の亮さんの人柄であったり、二人のコンビ愛がなせるものだとは思いますが、それにしても淳さんは素直にすごいと思いました。自分たちの心を見せるということをよくわかっているんですね。誠意というものが何であるのかをよく理解しているし、その示し方もわかっているような気がします。
最初は、相方に厳しく接し、相方の反省が世間に伝わるまで許さなかった。
そして、夏の会見を経て、相方への世間の反応が変わってきたところを見計らって、亮さんに手を差し伸べる。
さらには世間の批判に押される形で吉本がエージェント制を決めるや、それを自分たちにも適用し、亮さんが復帰するための土台を作る。
最後に、亮さんの体調が回復するのを待って、復帰会見をする。
経緯を追ってみると、見事としかいいようがないです。
もちろん打算もあったでしょうが、淳さんに亮さんへの気持ちがあるからこそ、そして自分たちが世間に支えられて芸能活動をしているのだということをよく知ってるらこそ、このような誰もが受けいれられる復帰になったのだと思います。
多くの企業にとっても、淳さんのこうしたやり方は見習うべき点は多くありますね。
ただ今回は、淳さんが亮さんのことを思ってのこその行動だとわかるので好ましいのですが、こうした力を悪用し、マスコミや世論を狡猾にミスリーディングするような輩が現れたらちょっと怖いなとは思ってしまいました。