巨人の坂本選手が2000本安打達成しましたね。
史上2番の若さ、おそらくコロナがなかければ誰よりも早く2000本安打を記録していたであろうスピード記録なのですごいです。
しかも守備に負担があるショートを守りながらの記録達成だから大したものです。
このまま3000本安打も怪我さえなければ現実味を帯びてきますね。
まだまだこれからも楽しみです。
さて、その坂本選手と言えば、有名なのが左利きなのに右打者という点です。右利きなのに左打者というのは多いですが、この左利きなのに右打者というのはかなり珍しいです。でも、この左利きなのに右打者であったからこそ、坂本選手はこれほどまでの大打者になったのかもしれません。
坂本選手と言えは、個人的に強く印象に残っているのは内角打ちです。内角をさばくのがホントにうまいんです。
そして、実はわたしも野球をやっていた時そもそも左利きの右打者だったからこそわかるんですが、左利きで右打ちだと、利き手である左手でバットを引くことになるので、その分打球が強くなるのと、あと力のコントロールが上手くできるので、ボールがうまくバットに乗ったまま振り切れるんですよね。結果、バットの先で少しコネってくれるので打球に少しスピンがかかって、ボールがギリギリで粘ってその分ファールになりづらいんです。これが右利きの右打者で、利き手である右手でバットを引くことになると、バットの先でこねるだけのコントロールが効かないので、そのままファールになりやすい。
わたしの場合、右打者専門の後に、遊び感覚でスイッチヒッターになろうと左打席でも練習したので、利きじゃない方の手でバットを引く感覚も分かるんですよね。あくまで個人の感覚ですが、利き手と反対の打席の方が内角に関してうまくさばけるような気がします。
そしてこのことは、ある一つの仮説の可能性を考えさせるのです。
それはつまりわたしたちは左利きは左打ちに、右利きは右打ちにと当たり前のように最初は教えられますが、これが本当に妥当なのか、ホントはとんでもない先入観に過ぎないのではないか、という可能性です。
わたしたちは普通に考えれば利き手と同じ打席、つまり左利きなら左打ちをした方がやりやすい、覚えやすいと思っています。
しかし個人的な経験から言わせてもらえばわたしは左利きでしたが、少年野球を始めた当初誰も何も教えてくれなかったので、みんなと同じ右打ちでバットを振り始めました。そして特に苦労することなく、その後も右でなんの違和感もなく打っていたのです。
左利きながら右打ちで、見事に大打者になった坂本勇人。右利きだから右で打っていたのに、少年時代にあまりに打球が飛びすぎるからとハンデで左打ちをしているうちに右利きの左打者として時代を築いた松井秀喜。
たらればですが、もし彼らが慣例通り利き手と同じ打席でバットを振っていたら、果たして大打者になっていたのか…
そう考えると、安易に左利きだから左打者、右利きだから右打者という考えるのは改めた方がいいかもしれませんね。逆の方がいいとまではさすがに科学的に調べない限りは言えませんが、少なくともその人に合った左右の打ち方を探った方がいいのかもしれません。