マイケル・J・フォックスさん、俳優引退を告白。記憶力低下で「私の全盛期は過ぎ去った」
マイケル・J・フォックスが完全に俳優を辞めて、執筆業に専念するんですね。
最初に映画が好きになったキッカケが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」であるわたしにとっては、寂しい限りです。
中学生当時、背が少し低いことがコンプレックスだったわたしにとって、背が低いマイケル・J・フォックスがハリウッドスターであることにかなり勇気づけられました。
高校生の文化祭の演劇で主役をやったときは、マイケル・J・フォックスの仕草やジェスチャーを映画で観て真似て実践しました。
パーキンソン病が発表された時はショックでしたが、そのあとに出版された「ラッキーマン」という自伝を読んで、前向きに生きていることを知ってホッとしました。
「運命を与えられることは罪があるからじゃない。でも、与えられた運命の中で、出来る限り頑張らないことは罪なんだ」という姿勢に感銘を受けたのを覚えています。
高校生の頃は、マイケル・J・フォックスの映画をとてもよく観てました。
「ティーン・ウルフ」
「愛と栄光への日々」
「摩天楼はバラ色に」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ
「再会の街 ブライトライツ・ビックシティ」
「カジュアリティーズ」
「ハード・ウェイ」
「ドク・ハリウッド」
このあたりまでのキャリアの作品は、今も空でタイトルがスラスラと出てきます。
コメディを演じている印象が強いですが、シリアスなものも色々とやっているんですよね。
「カジュアリティーズ」はブライアン・デ・パルマが監督し、ショーン・ペンと共演したベトナム戦争の映画で、今も色褪せない知る人ぞ知る社会派の作品です。
「愛と栄光への日々」ではザ・ランナウェイズのジョーン・ジェットと姉弟の役で、彼女とバンドを組んで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のときと同じくギターの演奏を披露していました。サウンドトラックにはマイケル本人が作詞作曲して歌っている曲もあるんですよね。
「再会の街」は個人的に好きな映画です。元妻役のフィービー・ケイツが壇上でモデルの仕事を淡々と行う中で、必死に語りかけるマイケルの演技が強く印象に残っています。
「ハード・ウェイ」以降は、自身が得意とするコメディに重きおいて、役者としての自分の役割に徹していました。やはりこの人にコメディが良く似合います。
すでにパーキンソン病の症状が出ていて苦しい時もたくさんあったと思いますが、その役者人生を見事に全うしました。マイケル・J・フォックスが頑張ることで同じ病気の人にすごい励みになったと思いますし、お疲れさまとしか言いようがないですね、本当に。
今後は執筆業に専念するそうですが、どんな本を書いてくれるのかとても楽しみです。