菅首相に二階派が激怒「もう次はないぞ!」自民党内で根回しせず、GoTo中止
コロナ対策。何か、すべてが後手後手で何をやっているんだろうっていう感じですよね。
経済を優先するのか、感染対策を優先するのか。
経済をやりながら感染対策をするにしてもどうやるのか。
政治家からの明確なメッセージを全然感じません。
まあ、上記の記事のように、そもそもGOTOにしても、観光業への対策と言うのはわかりますが、やはり観光族の二階さんが言うことが絶対になっているところに違和感があり、結局は自分の支持基盤を守りたいというのが基軸にあるのではと思ってしまいます。
菅首相にとっても、気にしているのは支持率であるみたいですし、権力者の誰も彼もが国民の方に顔を向けていないんですよね。
結局は保身じゃん、って嫌でも思わされてしまう。
そうなってくると、本当に国会議員って必要なのかって思ってしまうんです。
そもそもみんなで話し合うのではなく、力がある人がどんどんと重要なことま決めちゃっているし、それじゃ民主主義ではなく、ある種独裁政治といわれても仕方がないと思います。全然、中国のことなんて言えませんよ。
どうすれば、もうちょっと国会議員が利権や保身や自己満足のために働くのではなくて、国民のために働くのかなと思っていた矢先、参考になる話を聞きました。
フランスの気候市民会議です。
もともとは、「黄色ベスト運動」から始まり、結果的に生まれたのが気候市民会議です。
発端は、マクロン大統領が気候変動対策として化石燃料税を導入しようとしたことから始まります。マクロンが批判されたのは、化石燃料税を引き上げながらも、二酸化炭素排出の多い富裕層に対する富裕税を削減しようとしたからで、さらに地方の公共交通機関を削減し、自家用車必須の生活を人々に強いてきたからです。
その結果「国民大論争」が実施され、さらなる批判に促される形で気候市民会議が開催される運びになったわけですね。
面白いのが、この気候市民会議の議会メンバーの選出方法です。専門家が選ばれるわけではなく、選挙で選ばれるわけでもない、年齢、性別、学歴、居住地などが実際の国民の構成に近くなるように調整された上で、ランダムにクジ引きで選ばれたわけなんです。そして議会のメンバーにはそれぞれの専門家がレクチャーを行い、そのうえでメンバーたちは議論を行い、最終的には投票で全体の意思決定をする。
この結果、フランスでは次々にラディカルな提案が決まっていき、国民投票の実施が求められているそうです。
なかなか興味深い民主主義の在り方ですね。
確かに、選挙で選ばれた代議士が専門家の話を聞くという話の方が色々と話は早いかもしれません。
でも、この国の議会政治の歴史を見ても分かるように、それでは必ず政党は党利党略に走り、政治家たちも専門家や資本と結びついて、国民の生活よりも利権を守る方に傾きます。もっといえば、議員の権利なんてみんな同じはずなのに、どの時代も必ず影のボスのような人間が現れ、自分のやりたいようにやってしまうのです。
そもそも政治家だって、様々なことについて専門家でも何でもないですからね。
先生とか呼ばれているけれど、彼らは先生でも何でもないんです。ただわたしたち国民の意見を代表する人に過ぎないんです。その意見を代表するからこそ選ばれたのに、その役割を果たせないなら、そんな人たちはいらないんです。
はっきり言って、くじ引きで選んだ人とそう大して変わらないんですよね。
コロナばかりが強調されますが、外交にしても、経済についても、憲法についてもそうです。
力がある人が勝手に決めていい話じゃないんですよ。
せめて何かを早急に決めるのなら、ちゃんと国民の方に顔を向けて、国民に向けて説明をしなくちゃいけないし、メッセージを発しなきゃいけないんです。
力だけ振るって、都合の悪いことは歯切れ悪くダンマリを決め込むのは言語道断です。
それにしても、フランスで生まれたクジ引き民主主義。
パッと見、あり得ない話と思いながらも、話をよく聞くと、結構アリな話かもしれません。
選ばれた人の身分をちゃんと保証するとか、色々と試行錯誤を加えれば、これはこれで新しい民主主義のかたちになるかもしれませんね。
フランスの気候変動会議、これからもちょっと要チェックですね。