スーパークレイジー君に期待したいこと

戸田市議のスーパークレイジー君 当選後の本音を告白「少し落ち込んでいる」

埼玉県戸田市議選でスーパークレイジー君こと西本誠さんが当選したことが話題になっていますね。

スーパークレイジー君といえば、思い出されるのは、昨年の東京都議選での特攻服でのダンスパフォーマンスです。正直、わたしもあれを見てドン引きしましたが、本人も売名行為だったことを認めてます。ただ都知事選に臨んでいるうちに、次第に政治意識というのが芽生えたらしく、今度は本気で政治家になろうと志し、今回埼玉県戸田市議選に立候補し、見事に当選しました。

最初に悪目立ちしてしまったので、当然そんな彼の当選に対して批判の声も上がっており、酷い人は嫌がらせもしているようです。

ただ個人的には、最初こそよく分からない人だったものの、彼自身が経済格差の問題や若者や子どもがちゃんと育つような環境作りをしたいと真摯に願い、その課題解決のために市議になったというのなら何ら問題ないと思います。

むしろ国会にも地方議会にも色々な人がいた方がいいんです。多様性が無視されて、世襲議員や庶民の感覚がわからない一部のエリートばかりが代議士になったところでロクな話にならないということは、昨今の政治における茶番劇を見ていても明らかです。

スーパークレイジー君の少年院にいたという経歴を問題にする人もいますが、これだって別に法律違反ではありません。むしろ彼はまともに育つ環境を与えられなかったという経験を身をもって知っているのだから、エリートには気づかない、彼の視点が社会解決のキッカケになりうる可能性はたくさんあるのです。

なので個人的には、彼がどんな政治家になり、どんな活動をしていくのかとても気になりますし、期待もしています。

ただ彼には自分の行動がもはや自分だけの責任の話にとどまらず、彼自身が何か失態をすれば、世間からはどうしても「やっぱり」と思われてしまうのだということを肝に銘じてほしいです。彼の失敗は、今後同じような環境を経て大人になる人たちみんなに影響してしまいます。

まあ、逆に言えば、彼が政治家にありがちな権力の罠にハマらずに、人格的にも政治家としても成熟して数々の結果を残せば、少年院出だろうが前科持ちだろうが、気持ちを入れ替えて真摯に努力さえすれば、この世の中がやり直しのきく社会であることを証明出来るのです。

彼の肩にのしかかっているものは彼自身が思っているよりもおそらく重たくて大きいです。ぜひとも初心を忘れずに既存の政治家の悪いところは真似ずに、また自己承認欲に走ることもなく、社会解決のために奔走し、同じような境遇で育った人たちの模範になってほしいですね。

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