防衛省の「事項要求」に少し怖さを感じる

防衛費「どんぶり勘定」のヤバい現実…過去最高額を越えて「6兆円」の可能性も!そして、ミサイルの値段すら隠す防衛省

防衛省が2023年度防衛費概算要求を省議決定しましたが、要求額は過去最大の5兆5947億円だそうです。
そして金額だけじゃなく、目につくのが調達する兵器などの単価を一切示さない「事項要求」ばかりとなっている点です。

まあ、ウクライナ情勢しかり、中国を強大化しかり、と不安要素がたくさんあり、防衛費を上げざるを得ないというのはわかるのですが、「事項要求」という名のもとに、金額が明かされずに気が付くと、とんでもないくらい自衛隊が肥大化してしまったという話が、なくはない話なのでこれはこれで怖いです。

確かにロシヤや中国に侵略されるのは嫌ですけれども、ミャンマーのように自国の軍隊に抑圧されて自由が奪われるようになるというのも嫌ですからね。
ていうか、可能性としては後者の可能性の方が正直高いような気します。
尖閣などの海洋地域はともかくも、資源のない日本を軍隊まで送って侵略することにそれほどメリットがないですからね。
中国からしてみたら、経済的に支配した方が話が速いと思うはずですからね。

しかも日本の場合、自国の軍隊にいいように支配され、結果的に国を焦土に焼かれるという経験を一度していますからね。
この経験があるのに、軍隊を大きくすることに「外憂を考えれば仕方がない」ということで反論があまり出てこないという状況そのものに怖さを感じます。

自衛隊が肥大化して、国民に牙をむくようにならないという保障はどこにもないんですからね。
たとえ同じ日本人だからといって、「あり得ない」なんて話はなく、人間は自分の欲望に従っていつ豹変するとも限らないのですからね。

予算を上げることはともかくもしっかりとシビリアンコントロールが効くように、制度的に抜け目がないように見張っていく必要がありますね。