「警視庁捜査二課」 著 萩生田 勝

「警視庁捜査二課」 
萩生田 勝

刑事だった方の自伝的な話です。
刑事といえば、どうしても殺人や強盗などを扱う、警視庁で言えば捜査一課のことを思い浮かべやすいのですが、この本で描かれているのは、捜査二課の実情です。

捜査二課とは、詐欺とか横領などのいわゆる知能犯を扱う部署ですね。
知能犯に対するため、なかなか頭が切れていないといけません。
しかも捜査二課ともなると、基本的に中央官僚に疑惑を目を向けるので、なかなか話が大きくなってしまいます。

中央官僚に対する収賄などは、東京地検特捜部が基本的に行うものだと思っていたので、警視庁捜査二課との関係とうか、距離間は初めて知りました。
また捜査二課を束ねる捜査二課長のポストは、警視総監に繋がるエリートコースだということ、つまり捜査二課はある種の検量闘争の場となっていることは、とても興味深く思いました。

あくまで著者である元刑事の、刑事人生を追った本なのですが、面白いのが刑事の人生というか、異動がどのように行われているのか、それを肌感覚で知ることができたという部分は、非常に興味深かったです。

ドラマとは違って、やっぱりリアルだなぁと。

あと、刑事の生活は大変だなと思いました。
大きなヤマだと何か月も帰れないって……。
働き方改革とか、ちょっと無理な仕事かもしれませんね。
そう考えると、警察の人に感謝の気持ちが湧いてきます。