「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」 著 ルイス・ダートネル
「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」 著 ルイス・ダートネル 国立科学博物館のおみやげコーナーで以前見つけて、読みたいなと思っていた本でした。それを文庫本になっていたのを先日本屋で見つけて、即買いしたんですよね。読んでみて、予想以上に単純にとても勉強になる本だと思いました。 まるっきり文系だった自分にとって、周りのものがどうやって出来ているのか、誰かが何かを作っているからこそ、この世界 […]
「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」 著 ルイス・ダートネル 国立科学博物館のおみやげコーナーで以前見つけて、読みたいなと思っていた本でした。それを文庫本になっていたのを先日本屋で見つけて、即買いしたんですよね。読んでみて、予想以上に単純にとても勉強になる本だと思いました。 まるっきり文系だった自分にとって、周りのものがどうやって出来ているのか、誰かが何かを作っているからこそ、この世界 […]
「事実はなぜ人の意見を変えられないのか 説得力と影響の科学」 著 ターリ・シャーロット 本のタイトルが気になって読んだのですが、面白かったです。 確かにどんなに事実であったり、科学的に正しいことを言ったとしても、相手が絶対に納得しないって、多くの人が経験したことがあることですよね。 その人が持つ元々のバイアスを変えることって、決して不可能ではないのですが、相当難しい。 むしろ、正しいことを言われ […]
「ケーキの切れない非行少年たち」 著 宮口幸治 これはとてもいい本でした。ていうか、新書で読みやすいので、出来る限り多くの人に読んでもらいたいなと思わせる本でした。 認知行動療法に疑問を抱き始めた精神科医が、実際に医療少年院で働いたことで気が付き、行動したことが書かれているのですが、何かこれまで知っていた非行少年のイメージが変わってしまいました。 現在、精神科では認知行動療法というのが治療として […]
「私たちはどこまで資本主義に従うのか 市場経済には「第三の柱」が必要である」 著 ヘンリー・ミンツバーグ 私自身常々ぼんやりと考えていたことをしっかりと形にしてくれたという感じの本です。 この本の大きな主張は一つ。 つまり、政府セクターと民間セクターだけで社会を考えるのではなく、第三のセクターである多元セクターが前者二つと同じくらいの力を持ち、三つのセクターでバランスを保つことによって様々な社会 […]
「尊厳の欲求と憤りの政治 IDENTITY」 著 フランシス・フクヤマ 」 「歴史の終わり」で有名なフランシス・フクヤマの最新刊です。 歴史をいかにとらえるかという意味で納得が持てる話でした。 教科書での歴史は、基本的に政治を追います。それに加えてこの十数年ばかりで歴史を経済面から追う、つまり経済が動いて歴史が動くという説明がされることが多くなっています。そんな傾向に対して、この本では、歴史はア […]
「21Lessons」 著 ユヴァル・ノア・ハラリ 「サピエンス全史」や「ホモ・ゼウス」で一世を風靡したユヴァル・ノア・ハラリの最新作です。 ひと言で言うと、歴史学者らしく現代を歴史からの観点で非常によく捉えており、現代の現状を知るのは非常にわかりやすくためになる本でした。 著者が主張するように、アルゴリズムが人類を支配していくという考え方には個人的にも以前から考えていたことなので同意します。 そ […]
「ミリキタニの猫」 2007年/アメリカ ドキュメンタリーがここまで奇跡につながる話って珍しいですね。 話は、映画作家であるリンダ・ハッテンドーフがNYの路上で一人の老人ホームレスに出会うことから始まります。 老人の名は、ジミー・ツトム・ミリキタニという日本人で、路上で絵を描きそれを売ることで生きている男性でした。最初は猫の絵を描いてもらい、代わりにビデオで彼が描いている姿を撮るといったぐあいの交 […]
「観察する指揮官 「辻流」選手との接し方」 著 辻発彦 埼玉西武ライオンズをプロ野球パリーグ18、19年と二年連続で優勝に導いた辻監督の著書です。 スポーツの本と思いきや、基本的にマネジメントの本なのでビジネス本とも言えます。上司にすごく読んでほしい本ですね。 最近、野村克也さんが「現役監督の中で名監督は誰ですか?」という質問に対し、「辻だ」と即答していました。確かにこの本を読めば、野村さんが […]
「歴史戦と思想戦―――歴史問題の読み解き方 著 山崎雅弘 ひと言で言うと読んでとてもスッキリした本です。 安倍首相や作家の百田尚樹さんなどの保守派の論客が声を大にして言っていることが、いかに論理的なトリックを使って大衆を欺こうとしているのかが論理的によく分かりました。 これは、本当に今の世の中に必要な本ですね。 声を大きくしている人の言いなりになることがいかに危険であるのかがわかります。 ようする […]
「三体」 著 劉慈欣 今や世界中で読まれているSF小説ですね。 アジア人作家の作品として、初めてヒューゴー賞を受賞した作品です。日本では、映画「天気の子」で主人公が劇中で読んでいた作品としても知られていますね。 これぞSFといった要素がリアリティの中で物語られていて、とても面白かったです。 エンターテイメント作品として読者を引っ張る仕掛けが随所にある一方で、ハードSFにありがちな理系の分かりにくさ […]