「コミュニケーション」 著 大澤真幸
「コミュニケーション」 著 大澤真幸 コミュニケーションとは何たるかを徹底的に理屈で説明した本でした。若干文系には辛い部分もありましたが、普段からコミュニケーションに悩んでいる人にとっては、その正体を出来る限り分かりやすく説明してくれているので、人によっては目から鱗の本かもしれませんね。 前半部分では、お互い以外とはコミュニケーションが全く取れない双子の姉妹を実例に挙げて、様々な角度からコミュニケ […]
「コミュニケーション」 著 大澤真幸 コミュニケーションとは何たるかを徹底的に理屈で説明した本でした。若干文系には辛い部分もありましたが、普段からコミュニケーションに悩んでいる人にとっては、その正体を出来る限り分かりやすく説明してくれているので、人によっては目から鱗の本かもしれませんね。 前半部分では、お互い以外とはコミュニケーションが全く取れない双子の姉妹を実例に挙げて、様々な角度からコミュニケ […]
「ヒロインズ」 著 ケイト・ザンブレノ 明らかにこれまで読んだことのないタイプの本でした。ここまで感情が爆発している本はちょっとないですね。 女性であり、マイナーな作家である筆者が、モダニズム全盛期の著名な作家の虐げられた妻たちに想いを寄せ、自分自身の現状と重ね合わせていくという、いわばドキュメンタリーとも私小説ともとれるブログをまとめた本なのですが、この本の場合、読み手で女性であるのか、男性であ […]
「空気の研究」 山本七平著 念のため、H2Oではなく、「空気を読む」の空気の研究ですね。 何年か前に東京都の小池知事が口にして、再び脚光を浴びた本でもあります。 作者の山本七平氏は、両親がキリスト教徒であり、生まれた頃からキリスト今日を肌に触れ、その文化を良く知る人であり、また第二次世界大戦時には激戦の地であるフィリピンで戦い抜き生き長らえた経験を持つ人でもあります。 そんな彼だからこそ行き着いた […]
「オリエンタリズム」 エドワード・W・サイード著 文芸に対する批評の目を権力に向けた作品で、世界に大きなインパクトを残した作品でもあります。 1978年に出版された本なのですが、西洋が描く東洋の表象には権力の問題が隠されていることを鋭く指摘した最初の本ですね。 平たく言えば、共産主義国家が衰退していく中で、西洋(特にアメリカ)が新たなる敵としてイスラムを描き出していくことを批判しているのですが、こ […]
隷属なき道 ルドガー・ブレグマン著 ベーシックインカムが成り立つことを、様々なデータから裏付けした非常に興味深い本です。 ベーシックインカムという名前自体は、日本でも維新の会などが実現に向けて検討していたので、聞いたことがある程度の人は結構いると思いますが、ようするに福祉を全部なくしてその代りに全国民にまとまったお金を与えるというシステムですね。 ただそのやり方だけを聞くと、働かずに怠ける人が増え […]
排除型社会 後期近代における犯罪・雇用・差異 ジョック・ヤング著 なぜ格差が広がり、今に生きる人たちの大部分は、こうも常に何かに急き立てられるかのような不安を感じて生きているのでしょうか? この本は言い知れぬそんな現代人の気持ちを、排除型社会という言葉をキーワードにずばりと説明してくれます。 具体的には、労働市場からの経済的排除、人々の間で起こる社会的排除、そして犯罪予防における排除的活動が、少 […]