「ニムロッド」 著 上田岳弘
「ニムロッド」 著 上田岳弘 芥川賞受賞作ですね。 サーバーをメンテナンスする仕事をしながら、ビットコインを掘る仕事をするように社長に命じられたぼく(中本哲史)を主人公にした話です。 書評を見てもいい意味で芥川賞受賞らしく、称賛する声となんだかよくわからないという声に二分されています。 まあ、確かに物語に人の情感によるカタルシスを求める人には、この作品は取っつき悪いものとして映るでしょうね。 これ […]
「ニムロッド」 著 上田岳弘 芥川賞受賞作ですね。 サーバーをメンテナンスする仕事をしながら、ビットコインを掘る仕事をするように社長に命じられたぼく(中本哲史)を主人公にした話です。 書評を見てもいい意味で芥川賞受賞らしく、称賛する声となんだかよくわからないという声に二分されています。 まあ、確かに物語に人の情感によるカタルシスを求める人には、この作品は取っつき悪いものとして映るでしょうね。 これ […]
「その名を暴け ♯Me Tooに火をつけたジャーナリストたちの闘い」 著 ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー 映画界の大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインによる数々の性的暴行を暴いていったニューヨークタイムズの記者たちのドキュメンタリーですね。 ニューヨークタイムズのこの一連の話が世界中で♯Me too運動が生まれるキッカケを作ったのは記憶に新しいですね。 タイムズはこれでピ […]
新劇場版の第一作ですね。 序と銘打ってあるように碇シンジが登場するところから始まり、ヤシマ作戦の終わりまでが描かれていますが、概ねここまではテレビ版とほぼ同じ流れですね。 テレビ版も最初の頃はそこまで時間に追われずに作られているのがわかるので完成度がそもそも高く、新劇場版になってもそこまで変える必要がなかったということでしょう。 久しぶりに今回序を観直してみたのですが、自分が少し歳をとったからなの […]
「デイ・アフター・トゥモロー カイ・シデンのレポート」の続編ですね。 前作の「カイレポ」がカイがバリバリのジャーナリストとして働いている「Ζガンダム」の時期を舞台にしているのに対し、今回の「カイメモ」はそれから数十年経ったあとの話、おそらく「閃光のハサウェイ」の時期前後が舞台で、カイもすでにかなりの中年になっており、そろそろ一線からの引退を考え始めている年齢になっております。 物語が繰り広げられる […]
ファーストガンダムでガンキャノンに乗っていたカイ・シデンに焦点を当てた話ですね。 一年戦争後にジャーナリストとして活躍をしているカイを描いています。 時期としては、ちょうど「Ζガンダム」の頃の話で、「Zガンダム」のスピンオフ作品となっております。 地味にコアなガンダムファンには人気があった作品で、マニアには「Zガンダム」の隙間がこれでもかというほど細かく巧みに描かれている話ですね。 圧巻なのは、ガ […]
「破壊された男」 著 アルフレッド・ベスタ― 「虎よ、虎よ!」で有名なアルフレッド・ベクターが初めて書いた作品です。 エスパーとノーマルな人間が共存しているという世界が舞台で、エスパーは人の心を覗き見ることが出来るという設定が話の肝になっています。物語そのものはいわゆるサスペンスの部類に入りますが、主人公が謎解きをしていくというオードックスな形ではなく、殺人を犯した大富豪のライクとそれを追う刑事の […]
「逆襲のシャア」と「ユニコーン」を繋ぐブライト・ノアを主人公にした漫画ですね。 ブライトさんが語り手だけに戦闘シーンはほとんどなく、あくまで、非公式に査問にかけられているブライトさんの回想という形で話が進みます。 興味深いのが読んでいく中で、改めて脇役であるはずのブライトさんの役割がガンダムシリーズにおいて重要だったということがわかってくるという点です。 ガンダムシリーズのメインテーマは、あくまで […]
2018年/アメリカ ギレルモ・デル・トロ監督らしいダークファンタジーの世界観を構築しながらも、しっかりとテーマを描いている作品ですね。 ヴェネツィア映画祭で金獅子賞獲ったことを皮切りに、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞と総なめにしたのも肯けます。 テーマは題名が示しています。 シェイプ・オブ・ウォーター。つまり水の形という意味ですね。 人の気持ち、人と人との関係、人と生物との関係は、水の肩のよ […]
「文化人類学の思考法」 編 松村圭一郎、中川理、石井美保 文化人類学という学問を知っているでしょうか? たぶん多くの人にとっては、どこかで聞いたことがあるかもしれないけど、具体的に説明するのはちょっと難しいと感じる学問でしょう。 その名の通り、文化人類学とは、人類の文化の在り方を学ぶ学問です。 これが深く知っていけばいくほど面白いのですが、特徴的なのはその独特の思考法と言えると思います。 この本は […]
正直こんなものを藤子不二雄先生が描いていたんだなっていう印象の本です。 舞台はオバQことQ太郎が人間界にいたとき、つまり漫画やアニメでQ太郎が描かれていたときから15年後の話です。 オバケ学校をどうにか卒業したQ太郎がまたみんなと暮らしたくて帰ってくるのですが、街並みはすっかりと変わり、以前に居候をしていた家もなくなっています。 しかも正ちゃんとは再会出来たものの、正ちゃんはすでに大人になり、結婚 […]