「銃」 著 中村文則
「銃」 著 中村文則 中村文則さんのデビュー作ですね。ザ・純文学という感じの作品です。 銃を拾った男が変わっていく様、もしくは元々あった自分の黒い部分に染まっていく様を描いているのですが、その心的描写が濃厚で迫ってきます。 物語としては、施設に育ち養父母に育てられたものの、それなりに普通に成長してきた大学生が銃を拾うことで始まります。 そして、主人公が銃に魅せられ、銃によって支配されていくという […]
「銃」 著 中村文則 中村文則さんのデビュー作ですね。ザ・純文学という感じの作品です。 銃を拾った男が変わっていく様、もしくは元々あった自分の黒い部分に染まっていく様を描いているのですが、その心的描写が濃厚で迫ってきます。 物語としては、施設に育ち養父母に育てられたものの、それなりに普通に成長してきた大学生が銃を拾うことで始まります。 そして、主人公が銃に魅せられ、銃によって支配されていくという […]
「知能低下の人類史 忍び寄る現代文明クライシス」 著 エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・メニー やや話が飛躍しすぎな印象もありましたが、なるほどと納得させられる部分も多く、興味深い話でした。 ようするに産業革命以降、人類の知能が低下し続けているという話を科学的根拠を踏まえて証明しているのですが、これがなかなか説得力があります。 簡単に説明すると、まず大前提の話として、産業革命以前まで […]
ひろゆきが呆れる「極端な考え方しかできない人の特徴」ワースト1 最近露出が目立っている論派王・ひろゆきさんの話ですが、これは確かにその通りですね。] 要するに黒か白だけを相手に求めて、グレーの可能性に考えないというのは、愚かだというのですが、その時点で多くの可能性を閉じてしまっていることは間違いないでしょう。 確かに物事には迅速さが求められることがあり、意見をまとめる際に、ときに二者択一的に進めて […]
民主主義が壊れかけている。 世界の趨勢から見てそう考えている人は多いと思います。 多くの人は、それは極端な意見を持って差別や排他主義を蔓延させている人たちがいるからだと思っているでしょう。 アメリカのトランプ派がその最たる例ですし、ヨーロッパで台頭している極右勢力などがわかりやすい例だと思います。 確かに極端な意見を持つ人たちが声を大きく張り上げることによって、社会分断が招かれているというのは事実 […]
「痴漢祭り」 大学入学共通テスト前、ネットで予告相次ぐ これは酷いですね。 テストを受ける受験生と思しき子は、遅刻は絶対にしたくないから、痴漢をしても通報しない、だから痴漢がし放題だという話が拡散しているという話です。 おそらく大半は面白半分にリツイートしているのだと思います。 非難のコメントも多く上がっているのですが、中にはネタなのに何そんなに熱くなっているの?と無責任に自分たちの言動を正当化し […]
東大合格に「文化資本」はいらないのか。貧困の現場で考えた、目に見えない格差とは 文化資本と教育の話ですが、そうですね。 遺伝子というのもその人の人生を決める一つの大きな要因だとは思いますが、それと同様に育った環境における文化資本というのもかなり大事な要因になると思います。 基本的に子どもは親なり祖父母なり身近な人物の影響を大きく受けて育ちますからね。 当然、家に本がたくさんある家の子は、本に興味を […]
「賃上げはコストではない」岸田文雄首相が“新しい資本主義のグランドデザイン”を初公開《中国とどう対峙する?》 岸田さんの「新しい資本主義」の話ですね。 基本的に、個人的には「新しい資本主義」の方向性はいいと思っています。 市場や競争の原理のままに任せるのではなく、人への投資を重点的にやっていくという考え方も間違えていないでしょう。 バブル崩壊後の30年、ずっと人を削ることで日本の企業はどうにか利益 […]
日本人が「次のGAFA候補を知らない」悲しい理由投資家が教える「日本は後回し」の破壊的企業 ネクストGAFAの企業がやっていることに対して日本の感度が薄く、このままでは世界から取り残されてしまうという記事ですね。 理由は、日本の市場では規制が厳しいため、既存の認識を越えるような製品がすぐには流通せず、大抵の場合、一周遅れで日本に入ってくるからだといことです。 つまりその製品が日本に入ってきて、初め […]
「ローマの休日」 1953/アメリカ 今も語られる機会の多い古典であり、オードリー・ヘプバーンの名を世界に知らせしめた作品ですね。 物語は不自由な公務に嫌気が差したヘプバーン演じるアン王女がグレゴリーペック演じるアメリカ人記者ジョーと出会い恋に落ちるという話です。 話の味噌となるのは、このジョーという人物がそもそも記者として特ダネ欲しさにアン王女に付き纏ったという点。 つまり、ジョーにはそもそも王 […]
「ブレットウィナー」 2017/カナダ、アイルランド、ルクセンブルク アカデミー賞長編アニメ賞でノミネートされた作品ですね。 舞台は2001年のタリバン政権下にあったアフガニスタンです。 原理主義の名の下に女性に権利がほとんどなく、女性は教育を受けられないどころか、家にいることしか許されていません。 実際物語は、主人公である少女パヴァーナに本を読ませた罪で父親が逮捕拘束されたところから始まります。 […]