「世界で一番透きとおった物語」 著 杉井光
「世界で一番透きとおった物語」 著 杉井光 わあ、いい意味で何て狂気を感じる物語なんだろうって思いました。 わたし自身が病院に勤めているだけあって、正直、霧子さんと同じところである程度のことは気づいたんです。 でも、まさかそのあとにあれほどまでに予想外のオチがあるとは思いませんでした。 ミステリーにはこういうやり方もあるんだと打ちのめされました。 いやあ、尖がってますね。 間違いなく他の誰もが思 […]
「世界で一番透きとおった物語」 著 杉井光 わあ、いい意味で何て狂気を感じる物語なんだろうって思いました。 わたし自身が病院に勤めているだけあって、正直、霧子さんと同じところである程度のことは気づいたんです。 でも、まさかそのあとにあれほどまでに予想外のオチがあるとは思いませんでした。 ミステリーにはこういうやり方もあるんだと打ちのめされました。 いやあ、尖がってますね。 間違いなく他の誰もが思 […]
「ゴジラ-1.0」 2023/日本 同じ山崎貴監督が作った西武遊園地のアトラクションが迫力があって面白かったので、絶対に4DXで観たいと思っていました。 念願かなって4DXで観れたんですが、いやあ、やっぱり迫力があって面白かったですね。 前作「シン・ゴジラ」をはじめ、これまで数多くのゴジラ映画がありましたが、今回わたしがものすごく興味を持ったのはその舞台が終戦直後に設定されている点です。 まさに日 […]
「三人の女」 著 チョ・ソニ これはすさまじい話だった。 間違いなく今年読んだ小説NO.1ですね。 日本に植民地化された朝鮮半島の中で祖国の解放のために共産主義の地下活動を行っていた三人の女性の話です。 実はこの三人の女性は、共産主義者であったこともあって、韓国国内でもほとんど名を知られていなかったそうですが、韓国でこの本が出版されたところ、こんな歴史があったのかと、当の韓国の人たちすら驚くほど […]
いやあ、今年のドラフト会議は抽選が多くていつも以上にドキドキしました。 それにしても、今年は東都を中心として大学生ピッチャーが大豊作だけあって、各球団も迷いましたよね。 わたしも予想を迷いました。 そして例のごとく結構外しました。 まず答え合わせをすると、 まずはわたしが予想した結果が以下の通り 〈セ・りーグ〉 阪神 常広羽也斗 広島 常広羽也斗 横浜 下村海翔 巨人 西舘勇陽 中日 細野晴希 ヤ […]
「日本の公安警察」 著 青木 理 少し前に出版された本ですが、日本の公安警察を理解するためにはこれほど適切な本はないですね。 たぶん、多くの人は刑事警察と公安警察の区別がついていない人が多いと思います。 もちろん、よく刑事ドラマなどで公安警察が登場することがありますし、少ないながらも公安警察が主体の小説などもあるので、みんな「公安警察」という名前は知っているけれど、彼らが何をやっているかと聞かれ […]
「警視庁捜査二課」 萩生田 勝 刑事だった方の自伝的な話です。 刑事といえば、どうしても殺人や強盗などを扱う、警視庁で言えば捜査一課のことを思い浮かべやすいのですが、この本で描かれているのは、捜査二課の実情です。 捜査二課とは、詐欺とか横領などのいわゆる知能犯を扱う部署ですね。 知能犯に対するため、なかなか頭が切れていないといけません。 しかも捜査二課ともなると、基本的に中央官僚に疑惑を目を向け […]
ドラフト会議一週間前になりました。 自己満足だけでやっている恒例のドラフト予想です。 個人的には、花巻東の佐々木麟太郎選手のプロ入りを楽しみにしていたのですが、アメリカの大学に留学をするということでプロ志望届を出しませんでした。 しかし今年のドラフトは、大学生投手の目玉がこれでもかというほどいて大豊作。 どのピッチャーも甲乙つけがたいくらい素晴らしい投手ばかりなので、楽しみですが、まったく予想が立 […]
「DEATH NOTE」 原作 大場つぐみ・作画 小畑健 わずか2年ほどの連載期間にも関わらず、与えたインパクトの大きさを考えれば、もはや伝説と言っていい作品だと思います。 名前を書き込むとその人物が死んでしまう死神のノート。 それを非常に頭が切れる人間が拾って使用したらどうなるか? 文字に変えればそれだけのワンアイデアをミステリーとして面白いということだけじゃなく、テーマ性にも優れたものとして仕 […]
「失われたものたちの本」 著 ジョン・コナリー ジブリの宮﨑駿監督が珍しく本の帯を書いている本です。 読んでみてすぐになぜ宮﨑さんが帯を書いているのか納得。 この作品、先日公開された宮﨑さんの最後の監督長編映画になるであろう「君たちはどう生きるか」の元ネタなんですね。 元々映画「君たちはどう生きるか」は吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」を元ネタにしているとされているというのが広く知られた話 […]
「子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から」 著 ブレイディみかこ ああ、これは大事な本ですね。 イギリスの保育施設でボランティアとして働くブレイディみか子さんの本ですが、そこで描かれる保育施設はいわゆる普通の保育施設ではありません。 底辺に沈む人々が利用する施設であって、さらには保守党の緊縮財政政策によって先細りして行く一方の施設の現状をこれでもかというほどリアルに描いていま […]