西武ライオンズがソフトバンクホークスに勝つために必要なこと。

いやあ、CS、完膚なきままにやられてしまいましね。
あそこまでやられると、それはそれで足りないものがまだまだあるのだと納得します。
去年と同じ轍を踏むとは思ってなかったんですがね。。。

ライオンズとホークスと比べて、明らかに劣っている部分は、
1.選手層
2.短期決戦の戦い方

この二点に尽きると思います。
そして、まずは1をどうにかしない限り、2はどうにもならないのだということは今回の敗戦でハッキリとしました。

では、いかに選手層を厚くしていくのかというのが当面の課題になると思います。
個人的には、やはりホークスがやっているように三軍制かそれに準じるものを作るしかないでしょう。ホークス強さは、もちろん豊富な資金や適切なマネジメントがあると思いますが、やはり選手を多くとり、数うちゃ当たるというわけではないですが、とにかく若手に経験を積ませているというのが大きいと思うんですよね。
まあ、確かにホークスと張り合って三軍を作るには、多額の費用が必要であるのですが、まずはそれについても色々なアイデアを試してみるべきだと思います。
サッカーバルセロナがやっているみたいに、ソシオを組織して、ファンに少額でオーナーになってもらうとかね。
熱狂的なファンは、強くなるためにはちょっとくらいの資金を出してくれるかもしれません。
決して、FAや外国人獲得にお金を使うのではなく、若手を多く育てることに投資をしろというのなら、グッズを買ってもらうよりも、ファンとの距離もいい意味で近まっていいかも。AKBの推しメンじゃないですが、おらが選手が育ったみたいな感じでね。ファンとの距離がもっと縮まれば、FAで抜ける選手も減るかもしれませんしね。
とにかく、若手を多く育てられる三軍等の環境を作ること。そうすれば、何か一つのことに突出した選手を育成でき、そうした選手が層を厚くさせてくれるはずです。

あとドラフトに関しては、日ハムのやり方が正しいと思います。その年の一番の人を獲得するというね。
やはり短期決戦には、層が厚いということが必要であると同時に、絶対的なエースがものをいいます。
そう考えると、まともにクオリティスタートをクリアできる先発がニールしかいないのはきついです。しかもニールは完投型ではないですしね。

幸い、今回のドラフトには絶対的なエースになりそうな候補がいます。大船渡の佐々木君と星稜の奥川君ですね。
中途半端な即戦力は1位では必要ありません。あくまで、絶対的なエースや四番になれる人を1位では狙うべきです。
スポーツ新聞の予想では、即戦力である明治の森下君をライオンズは狙っているように書かれていますが、森下選手も非常にいい選手なのですが、絶対的なエースということなら、ここはぜひとも佐々木君にいってもらいたい。
来年だけを考えるのではなく、中長期的な計画が必要です。

三軍制を敷き、選手層を厚くする。ドラフトで絶対的なエースを常に狙う。そして、足りない部分を外国人やトレードで補う。
投手については、就任予定の豊田コーチに任せましょう。FAで出て行った人は呼び戻さない方針であるにもかかわらず、豊田コーチを呼んだということはそれだけ選手の教育に長けていると判断したのでしょう。もはやコーチも名誉職ではなく、実力主義であるべきなので、つまらないことに囚われずに、ここもしっかりとした能力の高い人を選ぶべきです。
ようするに、育成について長期的な哲学と計画性を持つことが大事なんです。あと他球団がやっていることでも、効果があるとわかれば、素直に真似をする。そうした柔軟性も大事です。まあ、これらは全部一般的な企業にも同じことが言えますね。
こうしたことを続けていけば、自然とホークスのように常に強い存在であるようになると思います。
ここまで来て初めて、ホークスがやったような短期決戦を戦うための引き出しが出来るでしょう。

秋山選手はメジャーに行ってしまいそうですが、それはそれです。
去年の浅村選手みたいに、同一リーグにいかれるよりも、ずっといいじゃないですか。メジャーなら、これからも素直に応援しやすいですし。
また鈴木翔平選手や愛斗選手を育てればいいのです。そこはいつもしっかりと出来ているのですから、自分たちの育成力を信じましょう。

CSで負けてはしまいましたが、個人的には去年、今年のライオンズにはとても勇気づけられました。
特に一年をかけての辻監督のマネジメントは、すごく勉強になります。
西武ライオンズの皆さま、お疲れさまでした。そして、今年も楽しませていただいて、ありがとうございました。

来年こそ、日本一なりましょう。