わたしたちは資本主義の世の中に生きていますが、それではその“資本”とは一体何なのでしょうか? 会社この“資本”を有効に活用し、育てることで成長しますが、果たしてこの“資本”とはお金のことだけを指すのでしょうか?
この答えを分かりやすく示してくれているのが、IIRC(国際統合報告評議会)が定義した「6つの資本」です。
・財務資本・・・お金ですね。
・製造資本・・・設備、インフラ、製造物などですね。
・知的資本・・・特許や著作権、知識ベースのノウハウですね。
・人的資本・・・人材ですね。
・社会・関係資本・・・社会との信頼関係ですね。
・自然資本・・・環境資源ですね。
簡単にざっと説明すると、こんな感じになりますが、ようするにお金だけでなく、様々な資本を有効活用し、育て、それを社会に還元することで、その会社は初めて機能していると言えるわけですね。
そして、この6つの資本をいかに育て上げられるかでESGの評価が高い会社になるかどうかが決まってきます。
つまりは、財務資本を提供する株主や債権者への還元も大事ですが、同時にそのほかの資本を再び育むための還元も大事だということです。
資本の話だけをとってみても、会社はその会社だけでなりたっているのではなく、あくまで社会の中で成り立っているのだということがよく分かりますね。