育児と会社の狭間でモヤモヤするお父さん

https://withnews.jp/article/f0190616001qq000000000000000W0cd10101qq000019318A

お父さんの育児に関するモヤモヤを書いた記事でした。
わたしも小さい子を二人持つ父親の身なのでよくわかります。まあ、人間というものは愚かなもので、頭では分かっていても、実際に自分が体験しないとなかなか分からないものなんですよね、こういうものって。

男女共同参画と働き方改革が求められている中で、今、父親も子育てに参加するように求められています。それは、とてもいいことだと思います。ていうか、今まで母親が全てを担うのが当たり前であり、その上で母親にも働けという方がおかしいのです。
ただ問題なのは、父親が育児に参加できるような環境が社会の方に整っていないことです。今ではだいぶ配慮のある会社や人も増えてきましたが、基本的には仕事優先が当たり前で、育児のために定時で帰ろうとどすれば、白い目で見られるのが当たり前であり、育児優先はそのまま出世断念を意味してしまいます。

育児を頑張ろうと思えば思うほど、父親は、家庭と会社の狭間に立たされてつらい立場に置かれてしまう訳なんですよね。
まあ、女性からすれば、そんなのは昔からある話で、今さらなんだと言われてしまうのかもしれませんが、でもやはり社会のそもそものスタンスが間違っているように思います。
会社が利益を上げるために、やらなくちゃいけないことがあるのはわかります。ただ日本の会社の場合、その多くが基本的にトップダウンで、融通が利かず、しかもこれをするのが当たり前みたいなまるで軍隊のような雰囲気が色濃く残っているんですよね。
これが、イノベーションと多様性を妨げている要因だと思うのですが。

子育てや家庭を顧みなかったおじさんばかりが、出世して偉くなっているというのも問題です。女性をはじめ、長時間労働が出来なくても有能な人こそにポストを与えるべきで、そうしたほうが、色々な視点によるアイデアも生まれる訳ですし、必死になって効率的な仕事の仕方を考えるはずです。

ホントに、このへんのことがわからないワーカホリックに、育児の大変さを一週間でも体験させてあげたいです。子どもが色々な職業を体験するキッザニアというのがありますが、育児をしてこなかったおじさんたちに、育児を体験させるオッサニアというのがあればいいと思います。

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