フィンランドを見ると、衝撃的なほどに日本の価値観が古臭いのかがわかる。

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フィンランド大使館で働いている方の話なんですけれど、とても興味深かったです。
フィンランドの生産性がなぜ高いのか、それでいてなぜフィンランドの人の幸福度が高いのかがとてもよくわかりました。
ひと言で言うと、人を縛り付けるようなものがないんですよね。
上下関係も、男女の関係においても、基本的に平等が当たり前だから、ちゃんと話し合える。だから互いに分かり合えるし、配慮も自然とし合える。
そりゃ、生産効率もよくなるし、生きていて幸せだとも感じますよね。
去年、フィンランドで34歳の女性の首相が誕生しましたが、ほかの国の人がビックリししているのに対し、フィンランドの人たちはどうしてそんなに他の国の人たちが驚いているのかがいまいちピンとこなかったようです。
フィンランド人にとって、有能であれば、若かろうが女性だろうが関係ないっていう考えが当たり前のように根付いているからなんでしょうね。

記事の中で個人的に面白いなって思ったのは、フィンランドの会社では、日本の昭和時代がそうであったように、社員で体操をしたり、上司と一緒にサウナにいったりと、コミュニケーションの場が多くあるそうです。
平成、令和となって、そういったことが若者から嫌がれるようになった日本に対して、どうしてフィンランドではそういうレクリエーションが機能しているのか。
答えは簡単です。日本のそれは、上下関係の延長線上ではなく、あくまで上に立つ者が下の人間を力で従わせるための儀式でしかないからです。
一方でフィンランドでは、上司に意見を言うのが当たり前です。また上司の仕事も自分のやりたいことを部下がちゃんとやっているのか、自分の価値観が正しいことをいかに押し付けるのか、ではなく、あくまでみんなが健康に効率的に働くためにはどうすればいいのかを考え、実行することです。つまりは誰であろうと、尊重し合って生きているわけですね。
だから、上司との交流も楽しくなる。だから、女性も男性と同じように活き活きと働けるというわけですね。

日本にはびこる上下関係は正直古いです。発展途上国がそうであるように、同じモノをひたすら大量に作るということが目標であれば、とにかく言うことをきかせるという軍隊式のやり方が効率よかったのかもしれません。でも今、日本が置かれている状況はそうではありません。
クリエイティブに、生産性を上げていく、価値の高いものを創造していく。
これらは、上下関係のしがらみがある中では絶対に生まれません。
日本が本当の意味での先進国になりたいのなら、「日本の技術はすごい!」なんて言って、気持ちを誤魔化すことばかりをせずに、自分たちが一体何が出来ていなくて、ずっと成長率が滞っているのかをみながしっかりと考えて、変えていかなくてはいけませんね。