なり手のいない保護司 その解決策を考えてみた

「まるでPTA」「やりがい搾取」高齢化と人手不足にあえぐ保護司、内側からみた課題

犯罪を犯した人を出所後に監察をする保護司が高齢化して人手不足になっているという話でした。

それはそうですよね。PTAはまだ基本的に自分の子どもの話なでしょうがないと思うところはありますが、保護司とか民生委員などをボランティアで求めること自体にかなり無理があります。ていうか、オリンピックなどもそうですが、やたらとやりがいをチラつかせて、ボランティアでどうにか乗り切ろうという考え方そのものがもはやどうかと思いますね。

そもそも保護司って誰でもがやれるような簡単な仕事じゃないと思うんです。実際そこまで時間は取られなかったとしても、その人の一生を左右するような判断を下さなければいけないときがある、ということを考えると生半可な気持ちじゃ出来ないものなんですよね。

だいたい共稼ぎが当たり前で、働く人口そのものが減っている中で、現役世代にそれを求めるのは難しいですしね。

根本的に制度の内容を変える時期なのだと思います。

まず勲章などはいらないので、せめて面談をしたときの時間給は必要でしょうね。あと先にやっている老人たちが自分たちのルールに従わせることが前提のムラ社会的なやり方を改めていく方策が必要でしょう。

それらをやって、どうにか制度そのものが延命出来るかどうかだと思いますけど、たぶん世代が変わらない限りは、なかなか変わらないかなとは思います。

そうなってくると制度そのものを変えるという話になりますが、誰でもいいという話ではないので、はたして何をどう変えればいいのか、悩みどころですね。

個人的には保護司の方にはお寺などの住職の方が多いというので、宗教法人の方に頑張って頑張っていただけないかなと思います。現状宗教法人は課税されていませんが、課税されない代わりにこうした役割を義務的に担ってもらうという制度にするのはどうでしょう。もちろんボランティアではなく、基本給や時間給等がつくという話になれば、檀家が減って経済的に困っているお寺などには悪くない話であるような気がします。

自分たちをなんだと思っているんだと、宗教法人の方に怒られてしまいそうですが、そもそも宗教ってこうした犯罪に手に染めてしまったような人に手を差し伸べることにこそ、その存在意義があると思うんですよね。人格的にもしっかりとしたお話が出来る人が多いと思いますし、面談場所としてお寺などの宗教施設はちょうどいいと思いますしね。

まあ、すでにやっているという方も多いと思いますが、非課税に対する義務と報酬の発生を改めて制度化するんです。それによって宗教法人の中で裾野が広がると思うし、その中でなら修行中などの若い人の中でもやれる人が出てくると思うので結構いいアイデアだと思うんですけれどもね。どなたか検討していただけるといいんですけれど。

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