緊急事態宣言が再び延長されそうですね。
仕方ないなと思う反面でどうしても思ってしまうのがもう少しどうにかやり方を工夫でないのかということ。
馬鹿の一つ覚えのように、何もかんもやらないとなると、やはり経済的に打撃を受ける人がそれだけ多くなってしまうし、財政上補償もしづらくなってきます。
そうなってくると経済を動かせるところは動かした方がいいという話になるのですが、この点において一年以上経ってもまるでその方策が政府側から出てこないんですよね。
それなのに、そんな精神論めいたメッセージばかりを発信されても、今の時代誰も聞きませんよ。個人的に思うのは、なぜ今こそビッグデータを活用しないのか、疑問でなりません。
わたしは普段病院で電子カルテを扱う仕事に就ているのですが、カルテに書かれていることを大まかにでもデータ化すれば、それは具体的な事実として、絶対にコロナの対応策に活用出来るはずです。
確かにどこでコロナにかかったのかというのは、市中感染の場合分からないことが多いです。
でも、かかった人の職種や行動パターンの偏りなどは、性別、年齢、地域などともにビッグデータとしてまとめればある程度わかってくるはずです。
具体的には、今回の緊急事態宣言において、映画館に休業が求められていることに疑問に思っている人も多いと思いますが、個人的にもそれは愚策だと思います。
なぜなら、わたしはすでに千人ほどのコロナ患者のカルテを見てきましたが、映画館で感染をしたという人はおろか、映画館で感染したかもしれないと言っている人を、一度も見たことがないからです。
仮に電子カルテでビッグデータを抽出した場合、「映画館」という言葉は浮かびあがってこないはずです。
そしてそうやって少しでも有用なデータを参照し、経済を動かせるところは動かす。必要のないところまで閉めさせない。
逆にクラスターになりやすいとビッグデータ上示されているところには徹底した感染対策とともに、補償金を重点的に与えるような施策をとった方がより合理的だと思います。
確かに、とにかく人の流れを止めるために緊急事態宣言をしているのだという言い分は分かりますが、もはやウイルスの早期根絶が難しい今は、いかにウイルスが存在していることを前提に日常生活を取り戻していくか、そのことを第一にかんがえるべきじゃないでしょうか?
具体的なエビデンスがないままにただ動くなと言われても、さすがにもうみんな信用出来なくなってきているし、経済的にも難しいでしょう。
とにかく少しでも目に見えるエビデンスとして電子カルテのビッグデータ抽出……普段から病名などの抽出はしているので、技術的には問題もなさそうだし、いいアイデアだと思うので、誰が決定権がある人に考えてもらいたいですね。