「痴漢祭り」を笑い話だと思ってはいけない

「痴漢祭り」 大学入学共通テスト前、ネットで予告相次ぐ

これは酷いですね。
テストを受ける受験生と思しき子は、遅刻は絶対にしたくないから、痴漢をしても通報しない、だから痴漢がし放題だという話が拡散しているという話です。
おそらく大半は面白半分にリツイートしているのだと思います。
非難のコメントも多く上がっているのですが、中にはネタなのに何そんなに熱くなっているの?と無責任に自分たちの言動を正当化している人たちもたくさんいるようです。

ネタだから何を言っても赦される。
問題はここです。
冷静に考えれば、これは冗談ではなく、完全に犯罪を教唆しているわけですからね。
実際に、今日のツイートでは痴漢に遭った受験生の声がいくつも上がっているようですしね。

そんなに目くじらを立てる必要がないかと思われますが、その冗談が自分が悪事に加担しているということに気が付いていない人がたくさんいる。
目先のウケを狙うよりも、ちゃんとした社会リテラシーを考えるということの方が大事です。
だいたいそんな話、面白くもなんともないですしね。

そもそも日本はほかの国に比べて尋常じゃないくらい痴漢が多い国です。
もはやそれは、多くの男性がわりとありふれた話なんだから、そんなに怒る必要がないだろと思い込んでいるくらい深刻です。
恥ずかしい話なんですよね。本当は。

想像してみてください。
毎日、痴漢に恐れて学校や会社に行き帰りをしなければならない恐怖を。
その恐怖を味わうどころか、そうした感情が存在していることすら考えたことすらないから、こんなにふざけたリツイートが出来るわけなんですよね。

警察もこのツイッターの話題に対して、注意勧告をしているようですが、こうしたツイートが拡散され続けるのなら、ツイッター社も含めてもう一歩進んだ対応が求められますね。