あだち充作品の主人公で、ドラフト1位ピッチャーを選ぶなら……

あだち充作品の最強ピッチャーは誰? 球速・球種・性格…スペックを比較してみた

あだち充さんの野球漫画に出てくる主人公のピッチャーとしてのスペックを比較した話ですが、これは面白いですね。
結局誰が一番とは決められないのですが、個人的に自分がプロ野球のスカウトとしたなら、誰をドラフト1位指名するかという視点で考えてみたくなりました。

候補となるのは、

・上杉達也「タッチ」
・国見比呂「H2」
・樹多村光「クロスゲーム」
・立花投馬「MIX」

の四人です。
どのピッチャーも能力としては申し分なく甲乙をつけ難いのですが、まずは消去法で絞っていきたいと思います。

まずこの中で指名を見送るとしたら上杉達也かなと思います。
たぶんストレートの力だけみればこの中でも群を抜いていると思います。
ほとんどストレートだけで甲子園出場を決めていますからね。ただ逆を言えば、使える変化球が乏しく、それをどれだけ習得できるかわからない。
しかも甲子園で投げ過ぎて怪我までしていますからね。
スター性を考えれば彼が一番ですが、現実的にドラフトとなると、上記のメンバーからは一番落ちるかなと。

あと立花投馬については、まだ連載中ということもあり、高校3年時における力が確定しているわけではありません。
ポテンシャルそのものはほかのピッチャーと比べても遜色はないのですが、わからないものはやはり指名しづらいですよね。
なので、彼も泣く泣く除外するとなると、残るのは国見比呂と樹多村光の二人になります。

そのうち今後の伸び代を考えると樹多村光ですね。
本格的に野球を始めたのが遅いこともあり、逆に肩の消耗が少ないというのもプラスでしょうか。
ただこれは、上杉達也にも言えることなのですが、彼の場合、死んだ若葉の弔いのために野球をやっているという節があり、甲子園出場を果たすという彼女が見た夢を再現したところで、彼の野球への情熱が続くかどうかというの点は疑問です。
実際、草野球に戻りたい的な発言もしていますすね。
そう考えると、プロで生きていくとなると、やる気という面ではちょっとマイナスかもしれません。
彼がプロ野球選手として活躍したいと願うようなモチベーションを新たに持ってくれるといいのですが。

消去法になってしまいましたが、そう考えると、わたしが四人の中からドラフト1位を選ぶとしたら、現状では国見比呂という選択になります。
国見比呂の場合、小さい頃から野球をやっているので、基礎的なことはもはや完璧に出来ていますし、高校時代は弱いチームで最初はやっていたというのもあって、責任感やゲーム作りのセンスだけでなく、チームをどうまとめるのかという点でも経験値が高いかなと思います。
同時代の最強のスラッガーである橘英雄とずっと競い合っていたというのもプラスのポイントですし、彼の場合プロ野球選手になりたいとおそらく少年時代から思っているでしょうからね。

何かこうやってたまには勝手に妄想してみるのも面白いですね。