東電「13兆円」判決が、日本企業を変える…「不正」「低賃金」体質の改善を促す
先日、福島第一原発の自己責任について、当時の東京電力の経営者が合計で13兆円もの賠償判決が出ました。
大抵この手のものは、無罪か有罪であっても大した金額にならないのがこれまでの日本の慣例でしたが、この金額はさすがに驚きましたね。
まあ、ビル・ゲイツやイーロン・マスクでも13兆円なんて払えないので、このままこれが最高裁まで行って、判決が踏襲されるなら、東電の経営者は破産ということになるでしょう。
ポイントはホントに、経営者がちゃんと責任を取らされるという点です。
日本の社会は、ハッキリ言って経営者に甘いですからね。だいたい何かしでかしたところで、故人の責任とはならずに有耶無耶になる。
責任ととらなくてもいいと思っているからこそ、東電のように管理がずさんになるわけで、そうなってくると、本当に給料に見合ったことをやってきたのかっていう話ですよね。
経営者の給料が従業員の何倍も高いのは、組織の生き残り競争に勝ち残ったご褒美じゃありませんよ。
経営することに責任があるからで、何かあったら責任を取らなくちゃいけないからです。
高い給料だけもらって、責任はとりません、説明もしませんは、話になりませんよ。
まあ、東電の話に限らず、今後経営者は背金を取らなくちゃいけないということを内外に印象付けたという意味でも、この判決は大きいですね。