「パラサイト 半地下の家族」
「パラサイト 半地下の家族」 2020年/韓国 単純にストーリーとしては面白い作品だと思いました。韓国映画っぽさにアメリカのエンタメの論理がうまくブレンドされたような感じで、最初から映画に入りやすく、また最後まで食い入るように観ることが出来る作品だと思います。 特にストーリーの下地となっているシチュエーションの作り方が絶妙で、韓国独特の半地下や核シェルターのある豪邸、そして異常なほどの格差という社 […]
「パラサイト 半地下の家族」 2020年/韓国 単純にストーリーとしては面白い作品だと思いました。韓国映画っぽさにアメリカのエンタメの論理がうまくブレンドされたような感じで、最初から映画に入りやすく、また最後まで食い入るように観ることが出来る作品だと思います。 特にストーリーの下地となっているシチュエーションの作り方が絶妙で、韓国独特の半地下や核シェルターのある豪邸、そして異常なほどの格差という社 […]
「勝手にしやがれ」 1960年/フランス 言わずと知れたヌーヴェルヴァーグの記念碑的作品であり、フランソワ・トリュフォーが原案、クロード・シャブロルが監修、ジャン=リュック・ゴダールが監督・脚本を務めた作品です。ゴダールにとっては初の長編映画ですね。 この映画の不思議なところは、映画を観ているという感覚よりも、どちらかというと純文学の小説を読んでいるような感覚に陥るという点です。 まあ、作家の個性 […]
「バック・トゥ・ザ・フューチャーPARTⅢ」 1990年/アメリカ 言わずと知れた人気シリーズの最終編です。 PARTⅡでこれみよがしに終わらされ、焦らされた挙句にようやく公開された作品ですが、待望された割には、興行的にはアメリカでも日本でもそれなりにヒットはしたものの、期待していたほどではなかったようです。 興行的にイマイチ伸び悩んだ理由としては個人的には大きく三つ考えられると思います。 ①まず […]
「バック・トゥ・ザ・フューチャーPARTⅡ」 1989年/アメリカ 人気シリーズの第二作であり、ある意味でシリーズの中で一番「バック・トゥ・ザ・フューチャー」らしさを出している作品だと思います。 興味深いのは、このPARTⅡという作品は、PARTⅢという存在ありきで制作されているという点です。 今でこそ、前後編で訳で公開される大長編の映画はチラホラとありますが、このシリーズのPARTⅡとPARTⅢ […]
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 1985年/アメリカ この映画を子どもの時に観てから映画が好きになったので、わたしにとってはとても思い出深い作品です。 もう何度も観ていますが、今一度観直してみました。 やはり面白いですね。シナリオ的に言えば、タイムトラベルに関する矛盾はあるものの、筋としてはほぼ完璧というか、無駄がまったくありません。ダイアローグにしても、そのすべてが緻密に計算し尽くされていま […]
「わたしは、ダニエル・ブレイク」 2016年/イギリス・フランス カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた巨匠ケン・ローチの作品ですね。 パルムドールとケン・ローチの名前だけで観ようと思わせます。 話の舞台は、イギリス、ニューカッスル。心臓病のために大工の仕事が出来なくなったダニエル・ブレイクは、福祉に頼ろうとしますが、仕事の効率化を図る行政のやり方になじめずに、援助を得られず、また仕事も出来ないために […]
「ミリキタニの猫」 2007年/アメリカ ドキュメンタリーがここまで奇跡につながる話って珍しいですね。 話は、映画作家であるリンダ・ハッテンドーフがNYの路上で一人の老人ホームレスに出会うことから始まります。 老人の名は、ジミー・ツトム・ミリキタニという日本人で、路上で絵を描きそれを売ることで生きている男性でした。最初は猫の絵を描いてもらい、代わりにビデオで彼が描いている姿を撮るといったぐあいの交 […]
「アナと雪の女王2」 アメリカ/2019 エンターテイメント作品として単純に面白かったです。 CGの技術だけ見ても、四季折々の季節を見事なまでに表現していましたし、ふんだんに歌われる歌も楽しむことが出来ました。 すごく楽しかったです。でも、その反面で個人的にはディズニーの限界を知る映画であるとも思ってしまいました。 ここから先はネタバレになるので、映画を観た人だけに読んでほしいのですが、 わたし個 […]
「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」 アメリカ/1985 中学一年生くらいのときにテレビで観て、やたら面白かったという印象が強い作品です。 何となく懐かしくなって、改めて数十年ぶりに観返してみたのですが、やはりエンターテイメント作品として面白いです。 あまり有名でなく、隠れた名作となるのでしょうが、でも、作った人を見て見ると、納得。 製作総指揮がスティーブン・スピルバーグであることは知っていた […]
「グリーンブック」 2018年/アメリカ アカデミー賞で、作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞した作品ですね。 確かに、脚本がすこぶる上手いです。 天才黒人ピアニストとコンサートツアーの運転手として雇われた白人のロードムービーなんですが、テーマ性をきちんと押さえておきながら、台詞や伏線を上手く使って、とても見やすく仕上がっています。 典型的な、極端な性格や出自の二人がぶつかり合うことで絆を深めていくと […]