CATEGORY

文化

「MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝」 原作 高橋昌也/作画 近藤和久

「MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝」  原作 高橋昌也/作画 近藤和久 これ、子供のときに読んでやたら印象に残った本なんですよね。 今思えば、原作が元ストリームベース(モデラー集団、「プラモ狂四郎」にも出てた)であり、「ガンダムセンチネル」を描いた高橋昌也さんで、作画がその後ガンダム漫画で一世を風靡する近藤和久さんなんで、面白くないわけないんですけれどもね、子供のときはそんなことまったく意識 […]

「ベリングキャット デジタルハンター、国家の嘘を暴く」 著 エリオット・ヒギンズ

「ベリングキャット デジタルハンター、国家の嘘を暴く」  著 エリオット・ヒギンズ ネットにある動画や画像などの、いわゆるオープンソースを分析することで事実を突き詰めていくNGOの話ですね。 日本ではまだあまり知られていませんが、すでにこの集団が欧米のマスメディアの在り方を変えています。 本を読んでまず驚いたのは、この本の作者であり、ベリングキャットの創設者であるエリオット・ヒギンズ自体は、そもそ […]

「犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」 著 コニー・ウィルス

「犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」 著 コニー・ウィルス 大好きなコニー・ウィルスの航時歴史家シリーズですね。 シリーズの順番で言うと、「ドゥームズデイ・ブック」に続く二番目の話です。 本作の舞台は主に19世紀中頃の英国ヴィクトリア朝時代。 そこに1940年の第二次世界大戦中の話が絡んできます。 シリーズの他の話である、「ドゥームズデイ・ブック」や「ブラックアウト/オ […]

わたしが「カムカムエブリバディ」で最後少しだけモヤッとしてしまった理由

いやあ、よかったですね。 「カムカムエブリバディ」。 筋書きがこれからどうなるのか、これほどまでに気になった朝ドラはなかったです。 まず三人のヒロインという設定が斬新でしたね。 一人目のヒロインである安子がアメリカに渡ってどうなったのかを知らせないまま、最後まで引っ張るという荒業にまんまと気持ちを持っていかれてしまいましたよ。 このやり方は、今後も真似をするドラマが出てくるかもしれませんね。 そし […]

「『色のふしぎ』と不思議な社会」 著 川端裕人

「『色のふしぎ』と不思議な社会」 著 川端裕人 色覚の話ですね。 先天色覚異常症というのは、昔からある病名で、昔は石原式という検査を学校でやった方もいると思います。 当事者でなければ、あまり覚えておらず、詳しくなることもない話ですが、ただこの本を読むと、色覚というのは正常/異常とくっきりと分けられるものではなく、色々な見え方がする人がなだらかにおり、境界線が極めてあいまいだということがわかります。 […]

あだち充作品の主人公で、ドラフト1位ピッチャーを選ぶなら……

あだち充作品の最強ピッチャーは誰? 球速・球種・性格…スペックを比較してみた あだち充さんの野球漫画に出てくる主人公のピッチャーとしてのスペックを比較した話ですが、これは面白いですね。 結局誰が一番とは決められないのですが、個人的に自分がプロ野球のスカウトとしたなら、誰をドラフト1位指名するかという視点で考えてみたくなりました。 候補となるのは、 ・上杉達也「タッチ」 ・国見比呂「H2」 ・樹多村 […]

「ドラえもん のび太の小宇宙戦争2021」

「ドラえもん のび太の小宇宙戦争2021」 一年待たされた、ドラえもんです。 子どもと一緒に観に行きました。 今回の「のび太の小宇宙戦争」は、37年前に藤子先生が作ったもののリメイクですが、さすがに色あせていませんね。 脚本は、エウレカセブンの佐藤大さんですね。 内容的には、パピの姉という前のバージョンにはいなかったキャラクターが付け加えられていましたが、それ以外は概ね変わっていません。 この話は […]

「クロスゲーム」 著 あだち充

「クロスゲーム」  著 あだち充 「タッチ」や「H2」のあだち充さんの作品ですね。あだち充さんといえば、やはり上記のに作品が有名ですが、本作も人気が高く、むしろ本作こそが一番だという声もよく聞きます。 また、「タッチ」の後継作といえば、舞台をそのまま利用した「MIX」がまず挙げられますが、テーマとして後継しているのは、本作といえるでしょう。 そうなるとまず「タッチ」のテーマのおさらいから話を始めな […]

「おもいでぽろぽろ」

「おもいでぽろぽろ」 1988年/日本 小学校五年生のタエ子と大人になったタエ子が交差することで、27歳の大人になったタエ子が自分自身のこと、自分が何を大事に生きていくべきなのかを知る話です。 90年代の話で今観るとところどころに古さは感じます。 当時は5年生のタエ子の時代のみにノスタルジーを感じるところを、今観ると、もはや大人になったタエ子の時代にもノスタルジーを感じてしまいますからね。 夜行列 […]

「マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か ♯Me Tooに加われない男たち」 著 杉田俊介

「マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か ♯Me Tooに加われない男たち」  著 杉田俊介 ジェンダー平等を説明するために、いわゆるマジョリティの男性に向けて書かれた本ですね。 通常、ジェンダーやフェミニズムと銘打った本は、どうしても女性が手にとって読むことが多いのですが、あえて男性に向けて新書で書いたという点で画期的な試みであると思います。 本の内容としては、ジェンダーやフェミニズムといっ […]