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文化

「21Lessons」著 ユヴァル・ノア・ハラリ

「21Lessons」 著 ユヴァル・ノア・ハラリ 「サピエンス全史」や「ホモ・ゼウス」で一世を風靡したユヴァル・ノア・ハラリの最新作です。 ひと言で言うと、歴史学者らしく現代を歴史からの観点で非常によく捉えており、現代の現状を知るのは非常にわかりやすくためになる本でした。 著者が主張するように、アルゴリズムが人類を支配していくという考え方には個人的にも以前から考えていたことなので同意します。 そ […]

「ミリキタニの猫」

「ミリキタニの猫」 2007年/アメリカ ドキュメンタリーがここまで奇跡につながる話って珍しいですね。 話は、映画作家であるリンダ・ハッテンドーフがNYの路上で一人の老人ホームレスに出会うことから始まります。 老人の名は、ジミー・ツトム・ミリキタニという日本人で、路上で絵を描きそれを売ることで生きている男性でした。最初は猫の絵を描いてもらい、代わりにビデオで彼が描いている姿を撮るといったぐあいの交 […]

「観察する指揮官 「辻流」選手との接し方」 著 辻発彦

「観察する指揮官 「辻流」選手との接し方」   著 辻発彦 埼玉西武ライオンズをプロ野球パリーグ18、19年と二年連続で優勝に導いた辻監督の著書です。 スポーツの本と思いきや、基本的にマネジメントの本なのでビジネス本とも言えます。上司にすごく読んでほしい本ですね。 最近、野村克也さんが「現役監督の中で名監督は誰ですか?」という質問に対し、「辻だ」と即答していました。確かにこの本を読めば、野村さんが […]

「歴史戦と思想戦ーーー歴史問題の読み解き方」 著 山崎雅弘

「歴史戦と思想戦―――歴史問題の読み解き方 著 山崎雅弘 ひと言で言うと読んでとてもスッキリした本です。 安倍首相や作家の百田尚樹さんなどの保守派の論客が声を大にして言っていることが、いかに論理的なトリックを使って大衆を欺こうとしているのかが論理的によく分かりました。 これは、本当に今の世の中に必要な本ですね。 声を大きくしている人の言いなりになることがいかに危険であるのかがわかります。 ようする […]

「三体」 著 劉慈欣

「三体」 著 劉慈欣 今や世界中で読まれているSF小説ですね。 アジア人作家の作品として、初めてヒューゴー賞を受賞した作品です。日本では、映画「天気の子」で主人公が劇中で読んでいた作品としても知られていますね。 これぞSFといった要素がリアリティの中で物語られていて、とても面白かったです。 エンターテイメント作品として読者を引っ張る仕掛けが随所にある一方で、ハードSFにありがちな理系の分かりにくさ […]

「アナと雪の女王2」

「アナと雪の女王2」 アメリカ/2019 エンターテイメント作品として単純に面白かったです。 CGの技術だけ見ても、四季折々の季節を見事なまでに表現していましたし、ふんだんに歌われる歌も楽しむことが出来ました。 すごく楽しかったです。でも、その反面で個人的にはディズニーの限界を知る映画であるとも思ってしまいました。 ここから先はネタバレになるので、映画を観た人だけに読んでほしいのですが、 わたし個 […]

「「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい」 著 森達也

「「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい」 著 森達也 だいぶ前に読んだ本なんですけれども、思うところあってもう一度読んでみました。 改めて思うんですけれど、何か森さんの本を読むと何かちょっとホッとします。世の中には、こんなにも悩んでいる人がいて、その悩んでいるまんまの姿を見せている人がいるんだって。色々と不穏なニュースを観て、自分の良心がぐらついた時に森さんの本を読む […]

「資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐」 斎藤幸平編

「資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐」  マルクス・ガブリエル、マイケル・ハート、ポール・メイソン 斎藤幸平編 資本主義が行き詰まり、格差が広がり、環境が悪化。そこにAIの脅威と悪い方ばかりに激変している現代社会に対して、世界で注目される三人のインタビューを載せた新書です。 今、何が実際に起きつつあるのか、そしてわたしたちがどうすればいいのかをそれぞれがそれぞれの言葉で教えてくれま […]

「誰が世界を支配しているのか? 」 ノーム・チョムスキー 著

「誰が世界を支配しているのか?」 ノーム・チョムスキー 著 現代の「知の巨人」と呼ばれるノーム・チョムスキーの最新刊です。 ようするに一言でいえば、アメリカがいかに世界の格差を拡大させ、富を独り占めしているのかということがよく分かる本なのですが、それがMITの名誉教授であるチョムスキーが言っているのだから説得力があります。 この本を読めば、アメリカ企業がどうやって富を世界から、また自国の国民から搾 […]

「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」 

「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」 アメリカ/1985 中学一年生くらいのときにテレビで観て、やたら面白かったという印象が強い作品です。 何となく懐かしくなって、改めて数十年ぶりに観返してみたのですが、やはりエンターテイメント作品として面白いです。 あまり有名でなく、隠れた名作となるのでしょうが、でも、作った人を見て見ると、納得。 製作総指揮がスティーブン・スピルバーグであることは知っていた […]