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文化

「ダーウィンの呪い」 著 千葉 聡

「ダーウィンの呪い」 著 千葉 聡 ダーウィンといえば、「種の起源」が有名であり、誰もが知っている名前です。 もちろんダーウィンが語っていた進化の話を大抵の大人は知っています。 でも、ちょっとだけ誤解しがちなところがある。 つまりは「適者生存」という言葉。 この本を読むまで、正直わたしも「適者生存」とはダーウィンが使い始めた言葉だと思っていました。 でも実際は、当初の「種の起源」ではそんなことは何 […]

「シン・ゴジラ」

「シン・ゴジラ」 2016/日本 エヴァンゲリオンの庵野秀明さんが総監督を務めた作品ですね。 小さい頃から特撮が大好きだった庵野さんがCGだけに頼らず、昔ながらの特撮を併用することで改めてゴジラを復活させたという点でも面白いです。 庵野さんが満を持して作ったという話題性もありましたが、内容も世相に合っていて面白く、結果的に大ヒットしました。 特撮映画には珍しく、日本アカデミー賞も獲りましたね。 個 […]

「商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた」 著 玉木俊明

「商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた」  著 玉木俊明 歴史を商人の動きという点でとらえた話です。 こういう視点で観ると、確かに世界の歴史が全然違ったものとして見えてきます。 扱っているのは、古代メソポタミア商人から、フェニキア人、パルティアの商人、イスラームの商人、ソクド商人、イタリア商人、セファルディム、アルメニア商人、ヴァイキング、ハンザ商人などの大航海時代前の話から、オランダ、 […]

「サイコパスの真実」 著 原田隆之

「サイコパスの真実」  著 原田隆之 もはや映画やドラマなど色々なところで口にされ、一般的に知られるようになった「サイコパス」。 ただ多くの人が漠然としてしかこの言葉の意味を知らず、何となく良心なく殺人などの重犯罪を簡単に犯す怖い人という印象だけが独り歩きしているような気がします。 この本では、そんな「サイコパス」について、今現在研究が進んでいるところまでしっかりと説明してくれています。 いわゆる […]

「世界で一番透きとおった物語」 著 杉井光

「世界で一番透きとおった物語」  著 杉井光 わあ、いい意味で何て狂気を感じる物語なんだろうって思いました。 わたし自身が病院に勤めているだけあって、正直、霧子さんと同じところである程度のことは気づいたんです。 でも、まさかそのあとにあれほどまでに予想外のオチがあるとは思いませんでした。 ミステリーにはこういうやり方もあるんだと打ちのめされました。 いやあ、尖がってますね。 間違いなく他の誰もが思 […]

「ゴジラ-1.0」

「ゴジラ-1.0」 2023/日本 同じ山崎貴監督が作った西武遊園地のアトラクションが迫力があって面白かったので、絶対に4DXで観たいと思っていました。 念願かなって4DXで観れたんですが、いやあ、やっぱり迫力があって面白かったですね。 前作「シン・ゴジラ」をはじめ、これまで数多くのゴジラ映画がありましたが、今回わたしがものすごく興味を持ったのはその舞台が終戦直後に設定されている点です。 まさに日 […]

「三人の女」 著 チョ・ソニ

「三人の女」  著 チョ・ソニ これはすさまじい話だった。 間違いなく今年読んだ小説NO.1ですね。 日本に植民地化された朝鮮半島の中で祖国の解放のために共産主義の地下活動を行っていた三人の女性の話です。 実はこの三人の女性は、共産主義者であったこともあって、韓国国内でもほとんど名を知られていなかったそうですが、韓国でこの本が出版されたところ、こんな歴史があったのかと、当の韓国の人たちすら驚くほど […]

「日本の公安警察」 著 青木 理

「日本の公安警察」  著 青木 理 少し前に出版された本ですが、日本の公安警察を理解するためにはこれほど適切な本はないですね。 たぶん、多くの人は刑事警察と公安警察の区別がついていない人が多いと思います。 もちろん、よく刑事ドラマなどで公安警察が登場することがありますし、少ないながらも公安警察が主体の小説などもあるので、みんな「公安警察」という名前は知っているけれど、彼らが何をやっているかと聞かれ […]

「警視庁捜査二課」 著 萩生田 勝

「警視庁捜査二課」  萩生田 勝 刑事だった方の自伝的な話です。 刑事といえば、どうしても殺人や強盗などを扱う、警視庁で言えば捜査一課のことを思い浮かべやすいのですが、この本で描かれているのは、捜査二課の実情です。 捜査二課とは、詐欺とか横領などのいわゆる知能犯を扱う部署ですね。 知能犯に対するため、なかなか頭が切れていないといけません。 しかも捜査二課ともなると、基本的に中央官僚に疑惑を目を向け […]

「DEATH NOTE」 原作 大場つぐみ・作画 小畑健

「DEATH NOTE」 原作 大場つぐみ・作画 小畑健 わずか2年ほどの連載期間にも関わらず、与えたインパクトの大きさを考えれば、もはや伝説と言っていい作品だと思います。 名前を書き込むとその人物が死んでしまう死神のノート。 それを非常に頭が切れる人間が拾って使用したらどうなるか? 文字に変えればそれだけのワンアイデアをミステリーとして面白いということだけじゃなく、テーマ性にも優れたものとして仕 […]