「VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む」
著 新 清士
VRの現状と展望を分かりやすく説明してくれている本です。
2016年に出版された本なので、今はVRもこの頃よりだいぶ進化しているんだろうと思います。
そうした古さを鑑みても、VRがどういう背景で発展してきたのか、そしてこれからの話がよく分かったので興味深かったです。
個人的にSF好きとしては前からVRには興味があったんですよね。
ただ個人でやるには、やはりちょっと価格が高い。
せいぜいスマホを使って体験する簡易的なものでやってみるのが精一杯だったんですが、ある程度頭打ちになってきたCGと違って、これからどんどんと進化していくことを考えるとちょっと追いかけて見たくなりますね。
この本が出版された当時よりも、アミューズメント施設などでVRを体験できる場所も増えてきているので、ちょっと色々とVRの現状を体験してみたくなりました。
VRが発展してきた背景の中では、PCゲームが普及している欧米とPCゲームがそれほど普及しておらず、家庭用ゲーム機が主体の日本とでは、VRに対する熱量や考え方が違うという話が面白かったです。
確かにこの本が出版されてから6,7年経っていますが、このときに期待していたほど、日本ではそこまでVRがブームになっていないというのは現状でしょうね。
ただこれがAR、MRとなっていくと事情が変わってきます。
VRをこれらの前段階ととらえると、やはりいかにこうした技術を伸ばしていくかというのは大事な話になってきますね。
まずは色々と自分の目で技術の進歩を体験してみて追いかけてみたいなと思わせる話です。
スマートフォンのように今後の経済にも大きく影響がありそうな話ですからね。