私的就職氷河期世代救済案

就職氷河期世代の救済策を政府が検討し始めてからはや数カ月が経ちます。
今のところ見えている感じでは、やはり当初の懸念通り介護や建設など人手不足の産業にいかに彼らを押し込めるかというところに重点を置かれていますが、この時点でもはやあまりうまく行かないのが、手に取るようにわかりますね。
そもそも形ばかりの正社員にされたところで、過酷で低賃金であれば、意味がないんですよね。それが嫌でうつになったり、引きこもった人が多いんですから。
どうしても、人手不足の産業に行ってほしいのなら、まず当該企業に労働環境を改善するようにしっかりと指導することと、あと家族を養えるくらい、賃金を大幅に上げることが絶対条件です。
90年代に看護師不足で、政府がテコ入れして大幅に看護師の給料を上げたことがありましたが、同じことをすればいいんです。
介護士や保育士などはそれに見合ったことをやっていますし、そこの層がしっかりと機能してくれれば、働きに出ることが出来る人も増えて来るでしょうからね。結局はWINWINになるはずなのです。
あと学び直しについては、適当にばら蒔くのではなく、しっかりとしたコンセプトをもってやってほしいです。
たとえば、今IT産業で働ける人材が一番欲しいのなら、どこか地方で寮完備の大学か専門学校を作って、そこで数年間徹底的に学んでもらうのがいいと思います。防衛大学校でやっているように、給料を支給すれば、やりたいと思う人はたくさんいるはずです。
それで、その学校を卒業した人を採用した企業に補助金を出せば、その中から世界で戦える人材も育つはずです。底辺を知っているがゆえに、エリートには出てこない発想を持っているかもしれませんしね。

やる気があるのにもかからわず、機会がなかった氷河期世代を救うためには、最低限これくらいのことはやってほしいです。