https://www.asahi.com/articles/ASM313SHKM31ULFA00D.html
三井住友銀行が総合職と一般職をこれまで分けて採用していたのを一本化することを決めたそうです。
世の中の流れ的に、まあ、こうなるとは思っていたのですが、これはハッキリ言ってメリットとデメリットがある話ですね。
おそらく一般職を希望する人が多い世の中の中で、このやり方をすれば、三井住友銀行に職を求める人は減るのは間違いないでしょう。
それでも三井住友側が、そもそも事務職しか出来ない人はAI化もあるので必要なく、あくまで優秀な人だけが欲しいというのなら、それは致し方ないのかもしれません。
ただこれをやるなら、そもそも一般職として入っている人に、様々な資格を取らせて業務内容を増やしていった場合、それ相応の賃金を増やすくこと出来るのか、という点と、あとは記事にあるように、どれだけ従業員の希望や意欲とマッチングが出来るかどうかが肝になって来ると思います。
ただいたずらに何でも出来ることを強要し、とにかく会社の言うことを聞けという話になるんじゃ、目も当てられませんからね。
懸念するべきが、この流れがさも当たり前の話のように、中小企業をはじめとする他企業にいってしまわないかということです。
この話は、三井住友銀行がそれに見合った賃金を払うだけの体力があり、また従業員の様々なニーズに応えられるだけの会社としての規模を持っているからこそ可能な話なのだと思います。
他の大手の企業がやっているからという理由で、賃金を上げる余裕がなく、また従業員側のニーズに応えられない会社が、従業員に何でもやらせたいが故に、このやり方を行えば、すぐに従業員側の不満が爆発し、辞めていく人もたくさん出てくることでしょう。
人手不足をどう乗り切るのかという点に関しては、企業それぞれにやり方があると思います。安易に「世の中はこういう流れだから」と会社にとってだけ都合のいい話を推し進めるのではなく、自分たちの会社の状況を良く踏まえた上で、会社とそこで働く人にとって一番いいのは何かということを経営者には冷静に考えてほしいですね。