ルクセンブルクという国から学ぶべきこと

https://bunshun.jp/articles/-/11630

面白い記事でした。あんまりルクセンブルクという国については知らず、金融で成り立っている国というくらいしか知識がなかったのですが、小国なりの知恵で豊かな国を築いているのだと思うと、なかなか興味深いです。
正直、スイスといい、ルクセンブルクといい、とにかくお金をかき集めて金融で裕福になっている国にはあまりいい印象はなかったのですが、ただこれも大国に挟まれた中で、どうにか自分たちが生きていくための知恵となれば、少し見方は変わってきます。

それにしてもこのルクセンブルクという国が面白いのは、格差を出来る限り小さくする、もしくは小さく見せる努力をしているという点ですね。
誰がどう考えたって、格差なんて広がったところで、その国にとってはいいことなんて一つもありません。
ただそれがわかってはいるものの、なかなかうまくいかないんですよね。

そもそも外国人労働者にも比較的ちゃんと暮らせるような賃金を与えているだけでも驚きなのですが、もっとビックリなのが、高額所得者がまるで金持ちぶらないという国柄です。小国の知恵がそうさせているといいますが、本当に一体どういう教育をすればそうなるんですかね。

ルクセンブルクになくて、日本にあるものはたくさんあります。
そのことが、ルクセンブルクの成功から日本が学ぶことですね。
日本人の大半の人があまり実感がないかもしれませんが、日本は世界的に見て、ものすごい大国です。
大国だからこそ、大きな産業がありますし、教育水準も高く、技術もあります。
そりゃ、バブルの頃に比べれば、色々と右肩下がりにはなっていますが、それでも日本にはまだまだ色々とあるんです。
何もルクセンブルクやスイスを真似て金融に偏る必要はありません。

日本にはまだまだ色々と世界で勝負が出来るポテンシャルがあるんですからね。
問題は、そのポテンシャルを各々がどう理解し、どう使うか、なのと、現実逃避的にあまりにその実情から離れて、日本はスゴイという過去の幻想にあまりにとらわれ過ぎないことです。
卑下する必要もなければ、必要以上におごり高ぶる必要もありません。
ただ現実を現実として見つめて、合理的に、かつ独創的になればいいんです。

感情論に振り回されることなく、自分たちの価値を見出すことが容易に見い出すような、環境を自分たちでしっかりと作り上げていきたいですね。