「なぜ会社で働いて人はつまらなそうにしているのか」を変えた会社

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このアトラエという会社、非常に面白いですね。
成功報酬型の求人メディア「Green」を立ち上げたそうですが、これは、自社にフィットした人材を探す企業と、自分に適した職を探す人をインターネットで結び付けるメディアだそうです。そして、成功報酬型なのでサイトでの求人は無償で、人材を獲得できた時点でアトラエへのフィーが発生する仕組みになっているそうです。

そして、やっている事業も面白いのですが、この会社の仕組みがとても魅力的です。「なぜ会社で働いている人はつまらなそうにしているのか」という疑問から、会社をつくり上げていったそうですが、では会社を面白くするためにとったその工夫が面白いのです。
かいつまんで話すと、出来る限り階層を少なくして、同僚同士の立場をフラットにし、また個別のチャットは禁止して、いい情報も悪い情報も個人のミスも全員が情報共有をして、全員でどうするべきかを考えるというスタンスを作ったそうです。当然、じゃあ、誰が評価をするんだ?という話になりますが、それも周囲の同僚同士でし合うといいます。

一部、おかしな上司が出現しやすい日本の会社組織の中では、こういうやり方の方がずっとフェアでいいかもしれませんね。もちろん記事にはない問題点もあるのかもしれませんが、ちょっとどういう感覚で毎日を過ごしているのか覗いてみたい気がしました。

あと、この会社が持つ「全員株主」という制度も面白いと思いました。これは、社員一人一人を会社のオーナーにしてしまう試みで、通常の持ち株制度のように社員が自社株を購入するのではなく、特定譲渡制限の付いた株式を社員に付与するという、日本では前例のなかった取り組みだそうですが、前例がないだけに気になりますね。
一歩間違えると、「全員」なんていう言葉が付いていると、思わず全体主義的な流れになってしまわないかという一抹の不安も感じてしまいますが、たぶんその辺の縛りは緩くしているのでしょうね。

この会社が十年後にどんな感じになっているのか? 果たして十年後も楽しく会社で過ごせているのか? それをすごく見てみたいと思わせる会社ですね。