プラスチックゴミ問題、日本は進んでいるのか、遅れているのか。

https://forbesjapan.com/articles/detail/24796/1/1/1

プラスチックのゴミ問題が欧米で今、声高に叫ばれています。
この問題において、日本の現状を書いた記事でしたが、とてもわかりやすい記事でした。

プラゴミ問題とは、ようするに人間がつくり出したペットボトルやビニールなどのプラスチック製品が使用後に廃棄され、それが海洋に流れ出て、漂ったり、海の底に沈んだりして、ひどい場合には、魚や海層深層水などに取り込まれて、巡り巡って人間の体をも汚染するという問題です。
これに対して、とにかくプラスチックのリサイクルをちゃんとしよう、そもそもプラスチックの使用を減らそうという話なのですが、日本は、実はプラスチックのリサイクルについては、84%という驚異的な数字を叩き出しており、ゴミの分別など、世界も見習うべきだと言われています。

ただこの84%の内訳を見て見ると、あながちただ日本を称賛することが出来ない状況が見えてくるようです。
ほとんどの人は、リサイクルと聞いて、新しい製品に生まれ変わっているとか、分子に分解してプラスチック素材に変えているとか、そういうイメージを持っていると思うと思いますが、日本で回収されているプラスチックの大半は、燃やされて発電エネルギーとして利用されているんですよね。
これをはたしてリサイクルと呼ぶかどうかが議論の分かれるところで、欧米の人たちには首を傾げられているようです。

欧米では、すでにリサイクルよりもリデュースつまり、そもそも出来る限りプラスチック製品を使わないという方向に向かっています。日本でも、スーパーなどでビニール袋を出来る限り使わないという姿勢は見え始めていますが、欧米ではプラスチックのストローやスプーンなども姿を消しつつあります。
またリサイクルに関しても、低コストでプラスチックを分子に分解する技術を開発しつつあるので、やはり安易に燃やしてしまうという日本のやり方よりも、ずっと進んだことをやっているんですよね。

日本の企業もこれからどんどんと対応を迫られいくのは間違いありません。日本の場合、まずはキチンと分別をして捨てたりすることは出来ているので、あとはそれをどうするのか、またそもそもどうやって減らしていくのかをみんなでもっと意識して考えていかなきゃいけませんね。