転勤・単身赴任の廃止、NTTグループで導入検討。「思い切った決断」と称賛の声が相次ぐ
NTTグループがIT化によって単身赴任や転勤を順次取り止めることを発表しましたが、これは画期的ですね。
業種から考えれば、NTTがそうした方向に進むのは必然だったのかもしれませんが、旧態依然とした巨大組織であるNTTが早々にこうした新しい就業形態への変化に着手したことは意外でした。
基本的に転勤はテレワークが状態しつつある今では、ほとんど意味がありませんし、デメリットの方が多いです。
特に子育て世代の社員の負担を減らすためには、間違いなくこれは良案です。
また地方にとっても、地方支社の採用が基本的に現地採用にシフトしていくので、若者の就業率を上げるためにもプラスになると思います。
確かに都会しか知らない若手に地方を経験させるという意味では、地方への異動のすべてが必要ないとはいえませんが、少なくともそれは若手の単身者に限定するべき話ですし、それぞれの事情に配慮はするべき話ですよね。
かつては、転勤を何も言わずに受け入れることこそが会社への忠誠の現れであり、出世への近道だと言われてきました。
でも、そうしたマッチョな考え方はもはや古臭く、社員の生活に配慮しない限り、社員がその会社を選ばなくなったという傾向はいいと思います。
NTTがこうした方針を打ち出したことで、これに続く会社は出て来ると思います。
もしかしたら、職種から考えれば、こうした企業が増えれば増えるほどブロードバンドを手広く手がけるNTTとしては儲かるわけで、これを早々に推し進めた真意はそこにあるかもしれませんね。